ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

映画・舞台

今度は『NARUTO -ナルト-』が歌舞伎になるってさ

このニュースをきいたときに誰しもが思うことだろうと思う。ワンピース歌舞伎の二番煎じかと。僕はそんなことは思ってないぞ。 ワンピース歌舞伎は2015年初演で歌舞伎化され、新橋演舞場、大阪松竹座、博多座と回を重ね、今また新橋演舞場で再演されている。…

無残に。飛び散る血。サプライズ

寝る前にこんな映画をみてしまったので、ボーガンで殺されてしまう夢をみた。ただひたすらボーガンで打ち抜かれる僕。痛みなどは感じなかったが、恐怖だった。夢の中であろうとできれば死にたくなかった。 ある家に引っ越してきた夫婦。そこで子どもたちを招…

「トイレのピエタ」を観ての感想、生きているから色々と考えますよ

トイレのピエタという映画をみた。RADWIMPSの野田洋次郎が主役。気になっている映画ではあったけど、どうしてもみたかったわけじゃないかった。GYAO!で無料配信していて、たまたまみる機会を得た。 エンドロールで原案が手塚治虫であることを知った。そんな…

歌舞伎となったマハーバーラタ戦記、観劇しての感想

人間の世界から争いをなくすにはどうしたらいいのだ。会議を開く神々の姿から物語ははじまる。そこで太陽神は考えた。 「俺がさぁ、汲手姫に子供を産ませればさぁ、その子がきっと平和をもたらせてくれるよ、だって俺の子だもの」 そして汲手姫(くんてぃひ…

NEWシネマ歌舞伎「四谷怪談」を観ての感想

NEWシネマ歌舞伎とあるくらいだから、今までのシネマ歌舞伎とは違う。カメラワークが斬新で、生の舞台とも違う映像になっている。たまにNHKで放送している舞台のそれとは全然違うからね。ちなみに以前にみた「三人吉三」も同じくNEWシネマ歌舞伎だった。 四…

幽玄「坂東玉三郎✕鼓童」の舞台を観ての感想

坂東玉三郎は歌舞伎役者。鼓童は太鼓芸能集団。その両者がコラボレーションしたのが「幽玄」だ。このコラボは実は二回目。一回目は「アマテラス」という舞台で僕は再々公演となった2013年の舞台を拝見したことがある。 それは実に素晴らしかった記憶がある。…

野田版「桜の森の満開の下」の感想

舞台をみるにあたり事前に本を読んだ。 「贋作・桜の森の満開の下」がんさくと書いてにせさくと読む。あえて偽物とあるのだから本物もある。坂口安吾の短編小説がそうらしい。満開の桜の木の下ではおそろしいことが起きる。そう想像させたのは、桜があまりに…

東海道中膝栗毛「歌舞伎座捕物帖」八月納涼歌舞伎

今年も歌舞伎座八月納涼歌舞伎は三部制で魅力的な演目が並んでいる。今日はその二部を観てきた。演目は「修禅寺物語」と「歌舞伎座捕物帖」で後者は去年上演された東海道中膝栗毛シリーズだ。 これはシネマ歌舞伎にもなっている。 「歌舞伎座捕物帖」は「こ…

映画「海辺の生と死」の感想

「海辺の生と死」という映画をみた。第二次世界大戦中の沖縄での物語。戦争は終わろうとしている。日本は負けようとしている。海軍は攻撃ることも反撃することもなく、ただただ敵に見つからないようにそこにいる。海軍が沖縄にきたのは島の人たちを守るため…

偉大な先人と比較されるとつらいよね

夏になればアニメ映画を観たくなる。「メアリと魔女の花」どうしても観たかったわけではないが気にはなっていた。先週、休みをとった日にあまりにもヒマだったし、あまりに暑かったし、せっかくのメンズデーだしということで、その映画を観ることにした。最…

悲劇の名門 團十郎十二代

2017年現在の今、團十郎はいない。十二代目は2013年に亡くなっている。初代團十郎が生まれたのは1660年だから350年以上その名は続いている。だけども途中で何度か團十郎不在の時期もあったし、初代の血がそのまま続いているかといえばそういうわけでもないら…

新派の黒蜥蜴を観劇しての感想

六月花形新派公演「黒蜥蜴」を観た。千秋楽の日に。僕は以前に美輪明宏バージョンの舞台を観たことがある。黒蜥蜴といえば美輪明宏というくらいにその印象は強い。 明智小五郎を喜多村緑郎、 黒蜥蜴を河合雪之丞が演じる。ふたりは元歌舞伎役者。僕がひいき…

シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」の感想

東海道中膝栗毛とは十返舎一九の代表作のひとつ。2016年の夏に歌舞伎上演されたものが、2017年にシネマ歌舞伎として観られることになった。僕は昨年の舞台も生で観ている。シネマ歌舞伎で観てもその面白さはじゅうぶん。最近のシネマ歌舞伎はカメラワークも…

五月花形歌舞伎の感想 大阪松竹座にて

2017年5月の松竹座は澤瀉屋、中村屋による花形歌舞伎。昼の部は「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」という舞踊と「金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)」の通し狂言。夜の部は「崎村(のざきむら)」という恋物語、「怪談乳房榎(かいだんちぶさ…

映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」の感想

2015年5月2日、NYメトロポリタン美術館(MET)。伝説のファッション・イベント《メットガラ》が華やかに幕を開けた。主催は“プラダを着た悪魔”こと、アナ・ウィンター。企画展示を担当した革新的キュレーターのアンドリュー・ボルトンと、共同主催するアナ・ウ…

映画「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」の感想

ターシャ・テューダーのことは本屋のガーデニングコーナーでその本をよく見かける。絵本の中に出てきそうなかわいらしい庭。ターシャが50歳半ば頃から作りあげてきた庭なんだそう。美しさだけではなく自給自足の生活もはじめたようだ。それは僕の憧れの生活…

映画「人類遺産」の感想 

彼がこの最新作で切り撮るのは、かつて人間の手によって作られ利用され、やがて人間の都合で放置され、朽ちゆく世界の“廃墟”だ。これまで通り何の説明もいらない圧倒的な映像美のなか、本作ではついに人物すら登場しない究極の世界観を創り上げている。 僕は…

映画「たかが世界の終わり」の感想

「たかが世界の終わり」はフランス映画。実に難解だ。どう解釈していいのか。直接的な表現やセリフは出てこない。噛み合わない家族の会話と押し黙る主人公。なにか言いたいことがあって12年ぶりに実家に帰ってきたようなのだが、その理由はついに明かされる…

映画「愚行録」の感想

妻夫木聡が出演いるからだろうか。「怒り」と被る。前編通して救いようがない。この映画にスッキリ感というものを求めてはいけない。なにかが明確に語られるわけでもない。犯人はお前だと逮捕される場面もない。 愚行 考えの足りない、ばかげた行い。 映画の…

「雪之丞変化」「男の花道」「艶姿澤瀉祭」博多座にて

2017年2月の博多座は猿之助を中心とした花形歌舞伎。昼の部の「男の花道」と夜の部の「雪之丞変化」は過去に長谷川一夫主演で映画化や舞台化されたものらしい。どちらも歌舞伎として上演されるのは珍しい。ノリが大衆演劇よりだしね。 雪之丞変化 簡単に言え…

映画「人生フルーツ」の感想

人生は、だんだん美しくなる。 建築家の津端修一さんとその妻、英子さんの暮らしのお話。1960年代のニュータウン計画に携わった修一さん。雑木林を残し、自然と共存した街を作る。はずだった。しかし、時代はそれを許さなかった。完成したのは無機質な箱が並…

NODA・MAP 『足跡姫』の感想

「足跡姫」は野田秀樹脚本の舞台です。池袋にある東京芸術劇場が会場。主演に宮沢りえ、妻夫木聡、古田新太。他、佐藤隆太、鈴木杏、池谷のぶえ、中村扇雀、野田秀樹。 どうやら中村勘三郎へのオマージュの意味もあるらしいこの芝居。僕はどこまで歌舞伎に縁…

映画「沈黙 サイレンス」の感想

映画「沈黙 サイレンス」ポルトガルから布教にきた宣教師。隠れキリシタン。キリスト教を許さない政府。宗教とは何か。信じるべきものはなにか。人の弱さ。残酷な拷問シーン。二時間四十一分の大作ですが、あっという間。原作は遠藤周作の小説。 この映画は…

三代目 市川右團次 襲名披露

2017年1月の新橋演舞場は「三代目 市川右團次 襲名披露」だ。初代、市川右近が三代目、市川右團次となる。屋号は澤瀉屋から高嶋屋に変わる。同時に息子のタケル君が二代目、市川右近となり澤瀉屋メンバーとなる。右團次の名前は実に81年ぶりの復活らしい。 …

映画「ストーンウォール」の感想

1960年代のNY。現在のセクシャルマイノリティの社会運動の原点となった事件「ストーンウォールの反乱」を元にした映画だ。主人公はゲイであることが発覚し、両親に見放され、親友にも裏切られる。故郷を追われたどり着いたのはN.Y.グリニッジ・ビレッジ。そ…

映画「14の夜」の感想 呆れる程に馬鹿だった

時は1987年。田舎の片隅で暮らす14の少年。くだらないと感じる日常。くだらないことばかりが頭をかけめぐる毎日。町に一軒だけあるレンタルビデオ屋にAV女優よくしまる今日子がサイン会にやってくるという。少年はよくしまる今日子に会えるのか。 僕は去年の…

映画「この世界の片隅に」の感想

前売り券を買ってみようと思っていたこの映画。だけども思ったよりも公開される劇場が少なくて結局前売り券は買わなかった。公開から日は経っているはずなのに僕が観たその日は立ち見がでるほどの大入り。 がっつり戦争映画だと思っていたがそうではなかった…

新作歌舞伎 あらしのよるに

今月十二月の歌舞伎座は初の三部制。昼夜二回の公演では公演時間が長すぎるため、今後は三部制の導入を積極的に行うみたい。第一部は新作歌舞伎「あらしのよるに」絵本が原作らしいが見たことはない。 オオカミのギロとヤギのメイの友情の物語。ギロに中村獅…

映画「鬼畜」の感想

鬼畜 松本清張の小説が原作で1957年頃に書かれたものらしい。今回僕が見たのは1978年に映画化されたもの。 ストーリー 印刷屋を営む夫(緒形拳)とその妻(岩下志麻)。夫は外に女(小川真由美)を作り三人の子どもを生ませる。しかし、印刷屋の経営が困難に…

博多座十一月花形歌舞伎「石川五右衛門」の感想

十一月の博多座は市川海老蔵主演の歌舞伎「石川五右衛門」他の出演者に中村獅童、市川右近、片岡孝太郎。僕がひいきにしている澤瀉屋の面々も出演している。2015年1月に新橋演舞場で上演されたときの動画を見たことがある。歌舞伎NEXT「阿弖流為」に近い感じ…