ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

随筆

這い上がってくるもの

そこに穴が開いているとついついみてしまう。 排水溝の穴。そこからなにかが這い上がってくるのではないだろうかと不安になる。大きなものは這い上がってこないように半分ほど蓋をしてみたりもする。 大きなものであれば、きちんと閉じていない蓋などその力…

ポイント制でたまるもの

どうやら僕の勤め先でポイント制が導入されるらしい。「いい仕事してるね」「親切に対応してもらった」などがポイント付与の条件。「イイね」みたいなものだね。どうなんだろうね、こういうのって。僕はやめたほうがいいと思うんだけど。まあ、もっとも導入…

パパと呼ぶか、ママと呼ぶか

赤ん坊というのは実は生まれた瞬間からしゃべることができるらしい。だが、あえてしゃべらない。赤ん坊なりに計算しているのだ。言葉を発さずとも泣けば大人はやさしくしてくれる。腹が減れば泣き、満腹になれば寝る。こんな生活が許させるのは生まれたばか…

政治と宗教の話は人前でしてはいけない

そうですか、今日は選挙なのですか。今回の選挙は唐突にやってきた感がありますね。普段、テレビを見ることがないと、こういう情報もあまり入ってきません。情報収集はもっぱらネットです。テレビと違って垂れ流しされることがありませんから、興味がない情…

寒さの末の本末転倒

急に寒くなりましたね。ね、週末に冬支度しておいてよかったでしょう。ま、よかったのは僕だけですけど。 僕んちにはヤドカリもいるので、彼にも暖房を用意してあげました。彼は沖縄出身だから寒さにはめっぽう弱いのです。 こんな時期には体調管理を万全に…

同調性バイアスについて -他人と同じであることの安心感-

同調性バイアスとは、他人の行動を自分の行動の基準にしてしまう心のメカニズムらしい。「人のふりみて我がふり直せ」というやつだ。 他人と一緒にいることの安心感。他人と同じ行動をとることの安心感。どうやら僕はこのメカニズムが薄いらしい。 一昔前は…

正常性バイアスについて - 人が逃げ遅れる心理 -

正常性バイアスとは自分にとって良くない情報を無視し、都合のいいように考える心のメカニズムのことらしい。 例えば地下鉄でおきた火災。車内に相当な煙が充満しているのに特に慌てる様子もなく誰もが平然としている。煙に耐えられなくなった人が顔を覆う。…

クラクションの鳴り響く街

その街はやたらとクラクションの鳴り響く街だった。たえまなくクラクションが鳴り響く。それを鳴らす理由はただひとつ。自分ではない誰かへの警告。自分は正しくてお前は間違っているのだから、それに気づけとクラクションを鳴らす。 街全体がイライラしてい…

雨の日に外を眺める

僕は雨の日に外を眺めるのが好きです。何時間でも眺めていられそうだけど、そんなにヒマじゃないから実際には五分くらいしか眺めることはありません。そのうち雨はやみますし。そのうち、また雨の日はやってきますし。 全てを洗い流してくれるあの感覚。悲し…

自分の電話番号から着信あり、犯人を推測する

僕は携帯電話を二台持っている。一台はプライベート用のスマートフォン。もう一台は会社から支給されたガラケー。会社のそれは余程のことがない限り家に持って帰ることはない。帰る時には机の中にしまって帰る。 今朝、机の引き出しからそれを取り出すと、着…

コツンコツンの夜

夢から現実へのチェンジオーバー。僕は最初、夢を見ていたと思った。コツンコツンと音がする。それは夢だったのだから映像も存在していたはずなんだけど、どうしても思い出せない。 コツンコツン なにが鳴っているの?誰が叩いているの?ぼんやりと目が覚め…

思い込み

僕はその人のことをおっさんだと思っていた。実は女性であることが今日判明した。いや、それは単なる僕の思い込みであったというだけの話なのだが。仮にダリアさんとする。 その人はこのブログにも登場したことのあるYさんにそっくりだ。Yさんは男性にしては…

ヒーロー

ツイッターで流れてきた一枚の写真。なぜだか僕は泣きそうになった。なんだろう、この気持ち。少年の後ろ姿。なんの汚れもなく、ただただ純粋。僕の中のヒーローが目の前にいて、それに憧れてポーズを決める。僕もヒーローだ。かっこいいぞ、少年。特にその…

未完の僕で

僕は今年に入って泣いたことがあっただろうか。ふとそんなことを思った。ない。僕は今年に入ってから泣いていない。 涙が出るような悲しいできごとはなかった。転んで痛いからといって泣くほど子供じゃないし。そもそも転ばないし。しかってくれる大人もいな…

デジタル化への流れ 漫画onWebの漫画貧乏に想うこと

ヒマだったから漫画onWebを見ていた。佐藤秀峰onWebでブラックジャックによろしくが無料公開されて話題になったとき以来かもしれない。 タイトルにもあるように漫画家は食えないという話。出版業界は大変みたいだから、ますます漫画家は食えないと。漫画家っ…

IoTで効率的な毎日を手に入れ、その隙間に僕はなにをすべきか?

IoTとはモノをインターネットとつなげてどうにかすること。スマートグラス、スマートシティ、スマート家電。スマートがつけばだいたいIoTのことだと思えば良い。スマートフォンとかね。 例としてよく聞くのが冷蔵庫をインターネットに繋げるということ。 冷…

だから朝から写真を撮りました

蟹がね、木に登っていたの。だから朝から写真を撮りました。だって珍しいじゃないですか、蟹が木に登るだなんて。あなた、見たことあります?ないざんしょ?そうざんしょ?まあ、登ろうとしているんだか、降りようとしているのだかはわからないですけどね。 …

長期休暇の分散の話

夏休みが分散されそうだという。例えば八月最終日の一週間を秋の適当な時期に移動して休みを分散するというのだ。そもそも夏休みは暑くて勉強にならないからとその時期を集中して休みとしているのではなかったか。だから比較的涼しい地域は夏休みが短く冬休…

人の仕上がり

「なんだかくたびれたオヤジになったなぁ」まわりの先輩たちを見て思うことがよくある。若い頃は間違いなくイケメンだったろうに、それが数十年の時を経て残念な仕上がりになってしまっているのだ。「若い」→「歳をとった」という変化だけの話ではない。老い…

引退宣言

草の精霊がいる。半透明で手足がついている草たち。長いのと地べたに這いつくばるのとその中間と。それぞれに引っこ抜いてくれと僕に訴えかけてくる。なぜ抜かれたいのだろうか?抜かれてしまったら君たちは終わりじゃないのか?それでも彼らは抜かれること…

こいのぼりで家族構成がわかってしまうよね

僕の部屋からはこいのぼりが見える。100m先の家。庭の一角に建てられた大人の背丈にもみたない小さな鯉のぼり。団地仕様のそれよりはわずかに大きいくらい。風が吹いていないので、元気がなくだらしない格好をしている。「屋根より高い鯉のぼり〜♪」と歌った…

WEBカメラの気味の悪さ

最近のノートパソコンには当たり前のように内臓のWEBカメラが搭載されている。そんなにWEBカメラって必須なの?これいらないからさ、安くしてよって思う。 Skypeはインストールしているけど、あまり使うことはない。使うとしてもメッセージのやり取りくらい…

腕がない

夜中に目が覚めた。妙な違和感。上体を起こそうとする。ん?腕に力が入らない。それどころか腕の感覚がまるでない。僕の腕はどこへいった?右腕だけかろうじて動くので、右手を使って左腕を探す。いくら弄ってもあるべきはずの左腕がそこにない。まじか!僕…

僕はなにから逃げ、なにを手に入れたかったのだろうか?

逃げていく夢 其の一 夢の中で僕は子どもたちと映画をみていた。皆、みている方向はてんでバラバラ。だけどもそれぞれが映画鑑賞できているっていうのだから夢の力というのはすごい。僕たちがみたのはどんな映画だっけ?内容なんてさっぱり覚えていない。 映…

くやしいという感情。あぁ、口惜しや

くやしい。誰かのブログでこの言葉を拝見したときに僕は思った。自分はくやしいという感情を持ち合わせていない人間なのだと。 くやしい【悔しい/口惜しい】 物事が思うとおりにならなかったり、はずかしめを受けたりして、あきらめがつかず、腹立たしい気…

砂時計の逆回り

砂時計を逆さまにしたらそこから三分間がはじまる。いや、それははじまりではなくて、三分間の終わりのはじまりで。そうやって人生は過ぎていくんだなって思う。 死に向う三分間。この間に僕がしていることといえば歯を磨くこと。 過ぎていく時間を考える。…

穴の向こうに行けない男の話

夢の話。家を見ていた。見ているのは兄弟が住んでいる家。現実のそれとは違って日本家屋の立派なお屋敷だった。しかし、僕はその家自体には興味がない。隣の家との境目はどこだとか、この溝はどっちの家のものだとか、気になるのはそんなところばかり。植木…

彼が飛び込んだその先

「アズくん、あーっそぼ?」 今夜の僕の夢はそうしてはじまった。遊びにきたのは近所の幼なじみ。幼稚園から高校までずっと一緒だったやつ。 夢の中の僕らは山をかけめぐった。それだけが楽しい子ども時代。その山と学校と自宅と半径三キロメートルが僕らの…

クジラを釣る夢、生き物の区別

釣りをする夢をみた。一度目にはクジラをつった。二度目にはサバをつった。クジラをつって死なせてしまったときは、かわいそうなことをしたと涙を流し、サバをつったときにはしてやったと歓喜した。このふたつの命になんの差があるのか。 動物園の人気者が息…

消えさって欲しいのはその悪意

写真は僕んちの秋。きれいに舞っていたので写真に収めた。ツイッターに「ほれ、秋だぞ」って写真を載せようと思ったけど、せっかくだからブログの冒頭写真にしてみた。ツイッターだと流れていっちゃうしね。ブログだと残るしね。 残したい思い出もあれば、消…