ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

随筆

クラクションの鳴り響く街

その街はやたらとクラクションの鳴り響く街だった。たえまなくクラクションが鳴り響く。それを鳴らす理由はただひとつ。自分ではない誰かへの警告。自分は正しくてお前は間違っているのだから、それに気づけとクラクションを鳴らす。 街全体がイライラしてい…

雨の日に外を眺める

僕は雨の日に外を眺めるのが好きです。何時間でも眺めていられそうだけど、そんなにヒマじゃないから実際には五分くらいしか眺めることはありません。そのうち雨はやみますし。そのうち、また雨の日はやってきますし。 全てを洗い流してくれるあの感覚。悲し…

自分の電話番号から着信あり、犯人を推測する

僕は携帯電話を二台持っている。一台はプライベート用のスマートフォン。もう一台は会社から支給されたガラケー。会社のそれは余程のことがない限り家に持って帰ることはない。帰る時には机の中にしまって帰る。 今朝、机の引き出しからそれを取り出すと、着…

コツンコツンの夜

夢から現実へのチェンジオーバー。僕は最初、夢を見ていたと思った。コツンコツンと音がする。それは夢だったのだから映像も存在していたはずなんだけど、どうしても思い出せない。 コツンコツン なにが鳴っているの?誰が叩いているの?ぼんやりと目が覚め…

思い込み

僕はその人のことをおっさんだと思っていた。実は女性であることが今日判明した。いや、それは単なる僕の思い込みであったというだけの話なのだが。仮にダリアさんとする。 その人はこのブログにも登場したことのあるYさんにそっくりだ。Yさんは男性にしては…

ヒーロー

ツイッターで流れてきた一枚の写真。なぜだか僕は泣きそうになった。なんだろう、この気持ち。少年の後ろ姿。なんの汚れもなく、ただただ純粋。僕の中のヒーローが目の前にいて、それに憧れてポーズを決める。僕もヒーローだ。かっこいいぞ、少年。特にその…

未完の僕で

僕は今年に入って泣いたことがあっただろうか。ふとそんなことを思った。ない。僕は今年に入ってから泣いていない。 涙が出るような悲しいできごとはなかった。転んで痛いからといって泣くほど子供じゃないし。そもそも転ばないし。しかってくれる大人もいな…

デジタル化への流れ 漫画onWebの漫画貧乏に想うこと

ヒマだったから漫画onWebを見ていた。佐藤秀峰onWebでブラックジャックによろしくが無料公開されて話題になったとき以来かもしれない。 タイトルにもあるように漫画家は食えないという話。出版業界は大変みたいだから、ますます漫画家は食えないと。漫画家っ…

IoTで効率的な毎日を手に入れ、その隙間に僕はなにをすべきか?

IoTとはモノをインターネットとつなげてどうにかすること。スマートグラス、スマートシティ、スマート家電。スマートがつけばだいたいIoTのことだと思えば良い。スマートフォンとかね。 例としてよく聞くのが冷蔵庫をインターネットに繋げるということ。 冷…

だから朝から写真を撮りました

蟹がね、木に登っていたの。だから朝から写真を撮りました。だって珍しいじゃないですか、蟹が木に登るだなんて。あなた、見たことあります?ないざんしょ?そうざんしょ?まあ、登ろうとしているんだか、降りようとしているのだかはわからないですけどね。 …

長期休暇の分散の話

夏休みが分散されそうだという。例えば八月最終日の一週間を秋の適当な時期に移動して休みを分散するというのだ。そもそも夏休みは暑くて勉強にならないからとその時期を集中して休みとしているのではなかったか。だから比較的涼しい地域は夏休みが短く冬休…

人の仕上がり

「なんだかくたびれたオヤジになったなぁ」まわりの先輩たちを見て思うことがよくある。若い頃は間違いなくイケメンだったろうに、それが数十年の時を経て残念な仕上がりになってしまっているのだ。「若い」→「歳をとった」という変化だけの話ではない。老い…

引退宣言

草の精霊がいる。半透明で手足がついている草たち。長いのと地べたに這いつくばるのとその中間と。それぞれに引っこ抜いてくれと僕に訴えかけてくる。なぜ抜かれたいのだろうか?抜かれてしまったら君たちは終わりじゃないのか?それでも彼らは抜かれること…

こいのぼりで家族構成がわかってしまうよね

僕の部屋からはこいのぼりが見える。100m先の家。庭の一角に建てられた大人の背丈にもみたない小さな鯉のぼり。団地仕様のそれよりはわずかに大きいくらい。風が吹いていないので、元気がなくだらしない格好をしている。「屋根より高い鯉のぼり〜♪」と歌った…

WEBカメラの気味の悪さ

最近のノートパソコンには当たり前のように内臓のWEBカメラが搭載されている。そんなにWEBカメラって必須なの?これいらないからさ、安くしてよって思う。 Skypeはインストールしているけど、あまり使うことはない。使うとしてもメッセージのやり取りくらい…

腕がない

夜中に目が覚めた。妙な違和感。上体を起こそうとする。ん?腕に力が入らない。それどころか腕の感覚がまるでない。僕の腕はどこへいった?右腕だけかろうじて動くので、右手を使って左腕を探す。いくら弄ってもあるべきはずの左腕がそこにない。まじか!僕…

僕はなにから逃げ、なにを手に入れたかったのだろうか?

逃げていく夢 其の一 夢の中で僕は子どもたちと映画をみていた。皆、みている方向はてんでバラバラ。だけどもそれぞれが映画鑑賞できているっていうのだから夢の力というのはすごい。僕たちがみたのはどんな映画だっけ?内容なんてさっぱり覚えていない。 映…

くやしいという感情。あぁ、口惜しや

くやしい。誰かのブログでこの言葉を拝見したときに僕は思った。自分はくやしいという感情を持ち合わせていない人間なのだと。 くやしい【悔しい/口惜しい】 物事が思うとおりにならなかったり、はずかしめを受けたりして、あきらめがつかず、腹立たしい気…

砂時計の逆回り

砂時計を逆さまにしたらそこから三分間がはじまる。いや、それははじまりではなくて、三分間の終わりのはじまりで。そうやって人生は過ぎていくんだなって思う。 死に向う三分間。この間に僕がしていることといえば歯を磨くこと。 過ぎていく時間を考える。…

穴の向こうに行けない男の話

夢の話。家を見ていた。見ているのは兄弟が住んでいる家。現実のそれとは違って日本家屋の立派なお屋敷だった。しかし、僕はその家自体には興味がない。隣の家との境目はどこだとか、この溝はどっちの家のものだとか、気になるのはそんなところばかり。植木…

彼が飛び込んだその先

「アズくん、あーっそぼ?」 今夜の僕の夢はそうしてはじまった。遊びにきたのは近所の幼なじみ。幼稚園から高校までずっと一緒だったやつ。 夢の中の僕らは山をかけめぐった。それだけが楽しい子ども時代。その山と学校と自宅と半径三キロメートルが僕らの…

クジラを釣る夢、生き物の区別

釣りをする夢をみた。一度目にはクジラをつった。二度目にはサバをつった。クジラをつって死なせてしまったときは、かわいそうなことをしたと涙を流し、サバをつったときにはしてやったと歓喜した。このふたつの命になんの差があるのか。 動物園の人気者が息…

消えさって欲しいのはその悪意

写真は僕んちの秋。きれいに舞っていたので写真に収めた。ツイッターに「ほれ、秋だぞ」って写真を載せようと思ったけど、せっかくだからブログの冒頭写真にしてみた。ツイッターだと流れていっちゃうしね。ブログだと残るしね。 残したい思い出もあれば、消…

そっとしておいてやれよ

修学旅行だったのだろうか。僕は団体行動をしていた。行き着いた先は山の上の神社。宿泊施設がある。僕たちはここに泊まるのだろうか。下界を見渡そうとするが、雲にかくれて見えない。目の前には大きな一本杉がある。 「この一本杉を世界遺産にしようと思う…

逃げるに決まってるじゃないか

僕の会社でも防災訓練というのがある。所属する人間にはそれぞれ役割が与えられている。救護班や誘導班、消化班など。しかしこのオフィス内で僕だけ所属する組織が違うものだから、そんな役割は与えられていない。訓練に参加する必要もない。そもそも訓練が…

他人の評価は他人に任せる

auショップでアンケートでの評価を押し付けられたという話。わざわざニュースになるんだね。まあ、僕だってこうやってネタにするくらいに興味のある話だしね。 auショップに行ったら「(後日送付される)アンケートに大変満足と回答してほしい」「アンケート…

警察に追いかけられない僕が追いかけられた相手

二度寝をすると夢を見ることが多い。二度寝といっても夜中の二時頃に目が覚めてトイレに行ってそのまま寝るというパターン。こういうのは二度寝とはいわないのかもしれない。単におしっこ行きたくて目が覚めて、また寝たというだけ。 ある日には、耳から歯ブ…

ありがとうの安売りをしない

とりあえず「ありがとうございます」っていっておけばいいって考えてるやつが多い気がする。「ありがとうございます」って言われてイヤな気分になるやつなんていないという人もいるが、僕に限ってはそんなことはない。意味のないありがとうにはイラッとする…

期日前投票に行ってきた

今週末は選挙があるね。僕の住んでいるところの週末の天気予報は雨だ。投票所はうちから歩いて15分足らずのところにある。天気が良ければ歩いて行くんだけど、雨の予報じゃ気が進まないなぁ。投票所の横には昔に通っていた小学校がある。投票所までの道のり…

自我コントロール

僕の最後はどうなるのだろう。多くの人と同じように病院のベッドの上だろうか。「覚悟をしておいて下さい」という先生と家族の会話を聞こえないふりをして最後を悟るのだろうか。僕は昨日の続きで今日を向かえ、生きている続きで、そのまま死にたいと思って…