ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

オマエはオマエで生きていけ

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最近、うちの近所に野良犬がたくさんいます。明け方なんて一匹の犬が遠吠えをはじめた瞬間にいっせいに鳴きはじめます。なんで鳴くんですかね。なにか悲しいことでもあったんですかね?生きていくことがつらくなったんですかね?泣きたいのはコッチですよ、朝っぱらから犬の鳴き声で起こされるんですから。

 

目障りなものは排除しろ!

鳴いたからってなにもいいことはないと思うんですよね。その声をうっとおしく思う人間は少なくないはず。毎日まいにち早朝から鳴いているとね、そのうち野犬狩りされるよ?目障りなものは排除しろってのが人間の考えだからね。

 

従順な家来のふりをする

朝食のときでした。わたしがパンを食べていると、なにやら窓の外から視線を感じます。一匹の犬がじっとコチラを見ています。窓を開けていたんで、ニオイが伝わったのかもしれません。鼻をクンクンさせています。

 

その犬と目があった瞬間、お座りのポーズ。耳をうしろに倒し穏やかな表情を見せます。

 

「あなたはわたしのご主人様。ご主人様ならきっと、そのパンのひとかけらをわたしに下さいますよね?」

 

そんな感じで、コチラをじっと見続けています。こっち見るんじゃない。オレはご主人様でもなんでもないし、このパンはオレのモノさ。見たところ食事に困っている様子でもないし、あっちに行きやがれ!

 

近寄る家来

早朝から犬の遠吠えで起こされたわたしがその張本人に施しするはずなどありません。張本人かどうかはわかりませんが、とにかく無視ります。するとね、2、3歩近寄ってきて、そこでまたお座りしました。普段は顔見ただけで逃げていくくせに、こういうときだけ近づいてくるんじゃねーや。

 

甘やかされない世界

以前にわたしの家の近くに犬の親子が住み着いていたことがあります。その子どものうちの一匹がたまにわたしの家にやってきます。エサを捜し歩いているんでしょうね。あばら骨がクッキリと浮かび上がり、いかにも満足に食事ができていない感じです。

 

もうお母さんがエサを探してきてくれたりはしないんでしょうね。彼はきっと自分ひとりの力で生きていかなければいけないんです。生きていく強さがなければ死が待っているのみ。生きていく強さがないものを必死に助けようとするのが人間の世界。どちらが理にかなった世界なのでしょうか?

 

そんなことを考えていると、従順な家来のふりをしていた目の前の犬は諦めてどこかへ行ってしまいました。そして、彼は振り返り、チッ!と舌打をしダッシュでかけていったのです。

 

いくら見てもパンはやらないからな。オマエはオマエで生きていけ。