ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

「福袋」の感想 角田光代

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角田光代さんの「福袋」を読みました。表紙のデザインはいかにも女性好みのそれです。内容的にも女性向きっぽい感じです。軽く読める一冊です。「ま、生きていれば、いろいろあるよね。」という感じの一冊です。

 

箱おばさん

駅の洋菓子屋で働いている葛原さんの元に突然、大きな箱を抱えたおばさんがやってきて、「この荷物を預かって欲しい。」といいます。おばさんは無理やり箱を預けていくのですが、いつまで経っても引き取りにくる様子もなく・・・。

 

読み終えた後「??」状態になりました。結局なにがいいたいのかわからなかった。そもそも意味なんてなく、こんな世界観の物語を書きたかっただけなのかもしれません。なんでもかんでも意味を求めるべきではないのかな?

 

イギー・ポップを聴いていますか

なんでも拾ってくる主人公は、ゴミ捨て場にあった紙袋を持ち帰ります。あけてみるとビデオテープが数本。それを見てしまった主人公は呪われ・・・るわけではありません。テレビ画面から髪の長い女性が出てくるわけでもありません。他人の幸せとか不幸に触れてしまう物語です。

 

白っていうより銀

タイトルは子どもの白目に対する主人公の感想です。子どもの目ってホントきれいなんですよね。全く濁りがないというか澄み切っているというか。感想になっていないですね。

 

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フシギちゃん

 彼氏の携帯電話を黙ってみて勝手に疑心暗鬼に陥る。なにもない平凡な男だとわかっても盗み見る。見るから疑う。疑うから見る。携帯電話のない時代であってもね、女の感は働くのよと長谷川さんは言う。

 

母の遺言

遺産相続の話です。お金なのか、気持ちなのか・・・。

 

カリソメ

離婚することになったふたりの話。妻は旦那に内緒で旦那の同窓会に代理出席します。ずっと仮の姿で生きてきた旦那の姿を知り、わたしとの結婚も仮だったのかなって・・・。人の本当の姿なんてわかるはずもありません。自分自身のことだってよくわからないですから。

同棲をすることになったふたりの家に一匹の犬が現れる。彼女は犬に夢中になる。彼はそんな状況が面白くない。それでもふたりはきっと一緒になるんだと思う。

 

福袋

兄の恋人という女性とふたりで一緒に大阪の街を駆け回る。恋人の目的は兄に会うこと。どこかトンチンカンなこの女性に主人公はイライラする。どうしようもない兄。逃げ回る兄。恋人は兄の後ろ姿を発見し追いかけるが・・・。

 

休みの日の午後、コーヒー片手に読みたくなるような一冊だと思います。