ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

はじめて経験した今日の気持ちを僕は忘れない。

コーヒー

先日、はじめてコンビニでコーヒー買ったんですね。レジ横にあるドリップコーヒーです。今まで手を出さなかった理由はただひとつ。買い方がわからなかったから。カップって勝手に取っていいの?お金って先に払うんだよね?どうしたらいいの?どのボタン押すの?この感覚ってはじめてドリンクバーを利用したときのそれに似ています。

 

はじめてのことってたいしたことでなくてもドキドキしますよね。だから、はじめてって大切なんだと思う。はじめて経験することのドキドキ感を僕は大切にしたいと思う。

 

早朝、コーヒー片手になんとなくブラブラしたくなったんです。ちょっとヒンヤリして、まだ薄暗い街をあったかいコーヒー片手にブラブラしたかったんですね。街には人は少ないです。忙しそうに歩いているスーツ姿の男性にとっては、この時間帯は一日のはじまりでしょうし、けだるそうに路肩で話しているスーパーサイヤ人のような男性にとっては一日の終わりなのでしょう。

 

僕ね、ちょっと好きなんです、この時間帯。友達とオールして眠気のピークはとっくに過ぎ、それどころか妙なテンションになれるのがこの時間帯じゃないですか。今はもうオールとか無理ですけどね。健康第一の無添加青年ですから。多分、今オールなんかすると一週間くらいは調子の悪さを引きずるんじゃないかと思います。

 

 

で、コーヒーの話です。コンビニには誰もいなかったので、この状況なら邪魔にはならないだろうと思って、意を決して店員さんに尋ねます。

 

「コーヒー買いたいんですけど、どうしたらいいですか?」

 

アイスかホットかを聞かれます。カップのサイズはレギュラーサイズかSサイズか。レギュラーサイズのホットにします。150円です。

 

「カップをここに置いて、このボタンを押して下さい。」

 

言われた通りにカップを置き、ボタンを押します。機械がゴーーーーっと大きな音をたてます。

 

チョロチョロチョロ・・・。

 

ん?こんなに少量づつしか抽出されないの?もうすぐ散歩を終える頃の犬のおしっこ程度にしかコーヒーが抽出されません。しかもご丁寧にコーヒー豆までがカップの底にたまっている始末。そんな状況を前にしても、はじめてコーヒーを頼んだ僕は「こんなものなのかもしれない。」と一瞬思いました。それにしても、あまりにも量が少なすぎる。カップの底に1cm程度しか溜まってないもの。

 

「あのー、さっきのコーヒーなんですけど、こんなもんなんですかね?」

 

先ほど対応してくれた店員さんがそばにいたので聞いてみました。

 

「・・・あれ?お待ちくださいね。」

 

そういってコーヒーの機械を開けます。見事にだだ漏れです。コーヒー豆は飛び散り、液は漏れ、あきらかにおかしなことになっています。

 

「申し訳ありません。異常事態です。返金いたします。」

 

一本調子の声で店員さんは僕に頭を下げ、返金してくれました。

 

はじめてコンビニコーヒーを買ったのに、この仕打ち。はじめて経験した今日の気持ちを僕は忘れない。