ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

生活にホウキを取り入れてみるとどうだろうか?

ほうき

掃除機を手放したいと思っている。しかし、そう簡単には踏み切れない。今でもたまに使っているし、今後もたまに使うと思うからだ。使うのなら、わざわざ手放さなくてもいいじゃないかと自分でも思う。

 

掃除機の排気口から出てくる風のにおいが、たまらなく気になるようになった。掃除機独特のにおい。あれを吸い込むと体の中が汚れて病気になってしまうんじゃないかと掃除機をかけるたびにビクビクしている。

 

替えのゴミフィルターはすでにない。数年前に全て捨てた。だから数年間同じゴミフィルターを使用していることになる。それに掃除機自体がすいぶんと古い。20年は超えていると思う。人間の年に換算すると80歳をとっくに過ぎている。いったいどういう計算だか…。

 

掃除機って実に便利だ。なんでも吸い込んでくれる。埃だってすっかり干からびた蠅だって、ソファの下の100円玉だって、なんだって吸い込んでくれる。たまにティッシュを吸い込もうとして、こぉぉぉぉーーって唸って、ティッシュがヒラヒラーーってなって、とても苦しそうだけど、そんな姿もまた愛おしい。

 

最近は毎朝、拭き掃除をしているから、それほどホコリも出ない。ゆえに掃除機の出番が極端に少ない。掃除機なんてなくてもなんとかなるのだと思う。江戸時代に掃除機はなかった。ルンバもなかった。それでも人々はなんに問題もなく過ごしていたのだから、今の僕の生活に掃除機がなくてもきっと困らないのだ。

 

代わりに欲しいと思っているものがある。ほうきだ。棕櫚でできているほうき。

YATSUYA しゅろ手ほうき 上 19585

YATSUYA しゅろ手ほうき 上 19585

 

 フローリングには棕櫚のやわらかいほうきがいいらしい。デザイン的には箒草で編み込まれたほうきの方が好みなのだが。編みこんである部分のデザインが実にかっこいい。男前である。

 

亀の子 ほうき 手編ハンドほうき

亀の子 ほうき 手編ハンドほうき

 

 

「いいですよねぇ、ほうきって。最近、気になってるんですよ。」

 

先日訪れた百貨店の店員さんとの会話だ。フローリングには棕櫚のほうきがいいというのもその店員さんから教えてもらった。収納の関係で長さが短いものが人気らしい。ほうきの先の部分は掃きやすいようにわざと斜めになっている。手にとって掃く真似をしてみる。女性基準で作られているのだろうか。僕には少し短いようで毎日使っていると腰を痛めそうだ。

 

結局、その時はほうきは買わなかったし、もうしばらく買うこともないと思う。それを手に入れたあとの生活を想像するのが好きだから、それをもうしばらく楽しみたいと思う。掃除機をやめて、あのにおいから解放される。ほうきを手に持ってほこりを掃き出す。そのあと、雑巾で丁寧に拭く。掃除機よりほうきの方がうんと場所をとらない。こんな想像生活をもう少し楽しみたいと思う。