ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

お金を使うタイミング、小さな不満の毎日

ショートラテ

ラテマネーとは知らない間になくなっていくお金のことらしい。誰かが流行らせようとして、たいして流行らなかった言葉のひとつに違いない。

 

330円のショーラテを週一回のペースで買っていれば、年間で一万七千円程度になる。たいした額じゃないように思うが、ショートラテに限らず、ついでに買ったお菓子とかレジ横にあったガムとか、すすめられてつい一緒に買ってしまったベルトとか、ラテマネー的なお金の使い方をしていることは多々ある。

 

なんでか知らないけど、給料日前には、お金がなくなっちゃうのよね。

 

自分でなにを買ったのかもわからない。入れたお金が消滅してしまう財布ならともかく、自分が知らない間にお金が消えるなんてことはあり得ない。なにも考えずに買うから、覚えてないだけだ。

 

ところで、もうなにもかもがいやになって、もっているお金をぱーっと使い果たして死んでやろうと思って、豪勢に遊んだら楽しくなって、もう少し頑張ってみようかっていう気になった人ってどれくらいいるのだろう。

 

死ぬ気になったら何でもできるっていうのは、ウソじゃないかもしれない。しかし、とことんまで追い詰められて、ウソかホントかを考える気もないまま終えた人もいるのかもしれない。

 

「自殺をするヤツはバカだ。」とうちの親父は言った。なぜバカだと思うのかその理由は言わなかった。酒に酔った勢いで言っただけなのかもしれない。自分自身の気持ちを否定するために言ったのかもしれない。なぜだか耳に残っている言葉のひとつである。

 

僕は死にたいと思ったことはない。いじめられたこともないし、大きな挫折というのも経験したことがない。ごく平凡で、他人から見たらシアワセな人生なんだと思う。僕自身はとてもシアワセだと感じたことはないが、とても不幸だと感じたこともない。だけど、不満のない日はない。

 

小さな不満の連続である。隣の席の人の無駄話がうるさい。すれ違ったおばちゃんの車が荒くてビビった。ちょっと寒い。午後からはちょっと暑い。弁当に入っている煮ものがおいしくない。愚痴を聞かされるのにうんざりする。そんな他人からすればどうでいもいい不満の連続だ。そんな不満はひと眠りし、朝になったら、そのほとんどを忘れている。そして、また同じような不満の一日がはじまる。

 

銃でも撃たれて死ぬわけでもないし、ビルの上から飛び降りたくなるわけでもないし、殺してやりたいほど憎い人がいるわけでもない。だから、そんな小さな不満の毎日が送れることはシアワセなのだと思う。