ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

職場の大掃除となれば僕の出番さ

掃除

他の会社でもやはり大掃除という年末の行事はあるのだろうか?今の職場で大掃除に参加するのははじめてである。実は僕だけ所属する部署が違うので、大掃除の案内がこないのだ。案内を僕宛に出せば、「A'sさんも大掃除に参加して下さいね。」と言っているようなものなので、あえて連絡がなかったのだろうと解釈している。

 

朝から小一時間ほど仕事をした頃、なんとなく隣の部屋でガタガタと音が聞こえ始める。ひとりが雑巾を手にする。仕事をする人もいる。これは大掃除がはじまったのだろうか?この職場ではこうやってなんとなく大掃除がはじまるそうだ。僕も頃合いを見計らってなんとなく大掃除に参加する。

 

メインはサーバールーム。まずはエアコンのフィルタ掃除をする。とはいっても、ほとんど埃は溜まっておらずキレイなものだ。しかし、そこは大掃除なので形だけでも掃除する。汚れていないフィルターに水をジャバジャバかけ、埃を洗い流すふりをする。水浸しになったフィルターは天日干しにする。

 

部屋に戻り、ガラスクリーナーと雑巾を手にそこらへんを拭く。サーバールームは普段は人が立ち入ることはほぼないので、あまり汚れてはいない。汚れていないのに、大掃除というイベントに参加するために掃除をするふりをする。他の部屋でも皆、雑巾を手にし机やら本棚やら窓ガラスやらを拭いている。

 

うーん、たいしてすることがないなぁ。

 

しかたがないので、自分の机を拭く。机の上、机の中。ここもたいして汚れてはいない。常日頃から整理整頓しているので、大掃除だからといって改めて捨てるものなどない。この部屋は掃除が終わったらしく、ほとんど人はいない。ふと、まわりを見渡してみる。床を這っているパイプが見事に埃だらけだ。

 

おー、拭くところ発見。

 

僕はさっそく雑巾を手に持ち、床を這っているパイプを磨く。その周辺の棚なども見事に埃だらけ。

 

あれ?そういえば、この辺ってさっき課長が拭いていたような・・・?

 

この本棚もさっき課長がガラスクリーナーをシュッシュと拭きかけて磨いていたはずなのだが、中の棚は埃が積っているし、汚れもたいして落ちていない。レールの部分など、もう何年も掃除されていないような有様だ。この課長、実に役に立たない。というよりも普段掃除などしたことがないのだろう。だから、掃除の仕方を知らないに違いない。雑巾で撫でるように拭いただけでは汚れなど取れないのだよ。開けられるところは開けて、中も拭かないとね。レールの部分に関しては気にも留めなかったのであろう。こうなると、わたしの出番だ。どの棚もどの本棚も拭き残しがある。僕は懸命に磨く。

 

「お、A's君。そんなとこまで。すげーピカピカじゃん。」

 

もっと褒めてくれていいですよ。褒められると調子にのっていくらでも掃除しますから。こうして、僕は最後まで掃除をやりとげ、二枚の雑巾を真っ黒にした。ホント、男って役に立たないんだから。