ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

言われてやっただけなのに何が問題なのですか?

目的意識

「仕事って目的意識を持ってしないとダメだと思うんだよね。なんのためにその仕事をするのか?ってこと。君ってさぁ、いつも、「僕は指示された通りにやっただけですから、そこまではわかりません。」っていうよね?言われてやるだけの人間なの?じゃあ、君がやる意味ってなによ?確かに言われたことだけはできるよ?でも、言い方変えれば、言われたこと以外はなにもできないってことでしょ?」

 

「で、言われてやった仕事の結果は正しいの?え?それも確認してないの?正しいかどうかさえもわからないの?そもそも内容が理解できてないの?だから、話が全然噛み合わないんだね。自分がやったことが正しいかどうか、それを確認するまでが仕事なの。いくら言われた通りだからって、間違ったことをしたんじゃ意味ないよね?それが確認できるのって君しかいないよね?違う?」

 

「だからさ、その指示された通りにやっただけだから自分には責任がないって考え方やめろって。責任を持たなくていい仕事なんてないんだよ。」

 

理解しようと努力しない彼の姿に僕はイライラする。僕はバカだからわからないことがたくさんある。でも、自分なりに調べてわかろうとするし、それでもわからなければ、上司だろうが後輩だろうが教えてもらう。言われてやるだけの仕事ほどつまらないものはない。

 

右足を出したら次は左足を出す。それを繰り返せば、前に進めますよ。そういう具体的な指示を出してはじめて彼は動く。右足を出して左足を出して、彼は言われた通りのその行動を繰り返す。でも、進むべき方向を知らないものだから、彼はトンチンカンな方向へと進み出す。普通はね、目の前に道があったら、その道を進もうとするんじゃないの?「言われた通りに右足を出して左足を出しただけなんで。」そう言って彼は平気で他人の敷地内に不法侵入するんだと思う。目の前が断崖絶壁でも彼なら突き進むんじゃないかと思う。

 

あっ!

 

目を離した一瞬に彼の姿は目の前から消える。断崖絶壁のその下を見ると、手足がおかしな方向に曲がっている彼の姿が見える。

 

「言われた通りに右足を出して左足を出しただけなんで。」

 

きっと、このような状況でも彼はなお言い放つのだと思う。

 

「高いところから落ちたら痛いんだよ?」

 

そう彼に教えてあげなければいけないんだろうか。そこまで僕の責任なのだろうか。自分が高いところにいるのか。どこが高くてどこが低いのか。自分に自信がないんだと思う。自分は低い位置にいるのだと思い込んでいるのだと思う。君はな、一段飛ばしで階段を駆け上がることができる男だと思うよ。それが自分ではできないと思い込んでいるだけだと思うんだ。だからな、がんばれ。