ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

雑巾を縫うことに夢中になる日

ぞうきん

僕は長らくタオルを買えないでいた。どんなタオルを買うべきか悩んでいたのである。そして悩んでいる間にタオルはこうなった。

 

穴あきタオル

 これはヒドイ。いくらなんでも酷過ぎる。いや、逆に偉いかも。ここまで使いきろうとする自分が。こうなるとさすがに悩んでいる場合ではない。どんなタオルでもいいから買わないと。僕は日用品はLOHACOで買うようにしている。なので、そこでタオルも探してみた。色は白がいい。高くなくてもいい。フワフワでなくてもいい。結局、「ホテル仕様レギュラー フェイスタオル ホワイト 1パック(2枚入)」を購入することにした。価格は606円である。僕はこの606円のタオルを買うためにどれだけ悩んだことか。

 

さて、ボロボロになったタオルはどうしようか。と悩むまでもなく雑巾代わりに使うつもりだ。雑巾代わり、、、まてよ、いっそのこと雑巾にしてみようか。僕は裁縫というものをほとんどしたことがない。コートのボタンがとれてしまった時に必要に迫られて針と糸を取り出す程度である。

 

「ブログのネタになるし、ま、やってみるか。」

 

そう思い、道具箱から針と糸を取り出す。

 

「雑巾ってどうやって縫えばいいんだろう?」

 

こんなときはまずネットで検索。タオルを半分に切って、耳の部分も切り落とす。サンドイッチを作るのと同じ要領だね。

 

雑巾

 

切った部分を内側に織り込むと雑巾の端がキレイになるらしい。なるほどね。適当に畳めばいいってものではさそうだ。でも、タオルの一部には穴が開いているので、それをどうにかして内側にしなければいけない。しかも、使い込んだタオルは四角を保っていないため、キレイに折りたたむのが難しい。なんとか工夫して、それらしい形に揃える。そして、苦労して針の穴に糸を通す。

 

玉結びってどうやるんだっけ?

 

確か小学生の家庭科の時間に玉結びとやらを習った記憶があるのだが、やり方など覚えていない。これもネットで検索してみる。

 

なるほど。指に巻きつけてこうやって、クルクルっと・・・。

 

玉にならない。何度やってもスルッと糸は通り抜け、玉はできない。何度か目のチャレンジの末、ようやく僕は縫い作業に入った。ひたすら針を通す。まっすぐに。内側の布にも糸が通るように注意しながら。単純作業だが、なかなか難しい。しかし、10分も同じ作業を繰り返していると慣れてくる。針を通し、布をひっくり返す。その繰り返しがなぜだか楽しい。なんだろう、この楽しさは。

 

雑巾 作成方法

 

外側を一周グルリと縫い終わる。

 

「なかなかやるやんけ、自分。」

 

そして、内側を×印を描くように縫っていく。あと少し。もう少し。ゴールは見えている。あと一針。からの玉どめ。

 

「よし、完成。」

 

そうやって出来たのが冒頭の写真の雑巾である。できあがったそれはなんだかとても愛おしい。

 

「もう一枚つくろっと。」

 

僕は調子にのって二枚目を作り始めた。それくらい楽しい作業なのだ。はじめる前は面倒くさささえ感じていたのに。針に糸が通らなくてイライラしていたのに。今はこの作業に癒されている。買ったばかりの新品のタオルでさえ、雑巾にしてやろうかと思うほどだ。