ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

春の味覚のフキの葉レシピ

ふきのは

春になると僕の家のまわりは、まるで野菜売り場の一部のようになる。ふきのとうをはじめ、タケノコ、わらび、三つ葉などなど。以前はそれらをみても、ひとまとめにして「雑草」としてしか認識していなかった。あ、タケノコはさすがに雑草じゃないね。三つ葉は近所のおばちゃんに食べ方を教えてもらった。ほうれん草と一緒に和え物にしたら美味しかった。三つ葉の香りがとてもいい感じだった。

 

僕はフキといえば、茎の部分を食べるものだと思っていた。煮びたしにしてね、あのシャキシャキとした食感と春の香りを楽しむものだと思っていた。

 

「茎が食べられるんだから、葉っぱも食べられるんじゃね?」

 

ふとそう思った。早速ネットでレシピを調べると、胡麻油なんかをちょっと加えて、甘辛く煮て佃煮にするのが一般的らしい。それを使ったおにぎりなんかも実に美味しそう。食べられるとわかると、すぐにでも実行したくなる。まだ柔らかそうなそれを何枚か摘み取る。僕のうちのフキは茎が細くて、それ自体を食べるのは困難だ。サルがラッキョウを必死に剥いて、結局なにも残らなくて「キィィィ。」と怒り狂ってしまうように、フキもスジなんかをとっていたら、なにも残らなくなってしまう。そして、サルと同じように「キィィィ。」と怒り狂うことになる。何に対する怒りだろうね。

 

僕は摘み取ったフキを調理することにした。佃煮にしようと思ったのだが、手を抜くことを優先し、結局、簡単な炒め物になった。

ふきのは

 味付けは塩昆布と黒胡椒。オリーブオイルで炒めて皿に盛り、追いオリーブオイルをしたのち、ゴマをまぶしてみた。ほんのり苦い感じはするけど全然気にならない。先日作ったふきのとうの酢味噌和えのほうが苦味は数倍強い。

 

「全然イケる。」

 

おしゃれで都会的な生活に憧れていたはずなんだけど、今の僕はそれとは全く逆な生活を送っている。気取るのは疲れるから、今のままの生活でもいいかなと思う。憧れはたまに味わえればじゅうぶん。