ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

ピンクとグレー、映画と小説

ピンクとグレー

「ピンクとグレー」は加藤シゲアキの小説で、その映画を少しばかり前にみた。後半は混乱したけど、前半のいかにも青春している感じは好きだった。原作にも興味があったので借りて読んだ。映画と原作は全然違った。

 

映画と小説

僕は映画が面白かったからといって原作を読むことはあまりない。逆に小説が面白かったからといって映画をみることも少ない。キャストのイメージが違えば、まず観ない。映画が面白ければ、それで満足し、「あえて原作を読む必要もなかろう。世は満足。」という感じだった。

 

だけども、今回はこの映画の原作を読みたかった。図書館ではずっと貸し出し中になっていたので、先に「閃光スクランブル」と「傘をもたない蟻たちは」を借りて読んだ。「Burn.‐バーン‐」だけはなぜだか図書館にはなかった。

 

「傘をもたない蟻たちは」は最新作の短編集。短編集だからか非常に読みやすかったし、「アイドルなんて職業をこなしながら、こんな小説も書けるなんてすげぇ。」と思った。「Burn.‐バーン‐」も読んでみたいから、久しぶりに本でも買ってみようかと思う。古本屋でね。

 

 「この小説を読んでどうやったら、あの映画になるのだろう。」

 

それが率直な感想だった。以前の僕だったら映画と小説は別物と単純に割り切って考えたと思う。だけども、このブログを書くようになってからは製作者目線で考えることが増えた。だから、このような感想になった。

 

僕が映画を撮るとなったら絶対に原作に引きずられると思う。カラオケでアーティストの癖をついつい真似て歌ってしまうのと一緒だ。むしろそうでないと歌えない。だから、その原作に引きずられないで、別の物語にしてしまうのがすごいと思ったのだ。まあ、原作を忠実に映像化したところでオチはわかっているのだし、いい小説がそのままいい映画になるとは限らない。映画というのはそういうものなのかもしれない。

 

ピンクとグレー

目指すものがあって、でも、それに自分はなれなくて。大きな波にのまれて、取り返しのつかないことになって。そうなってはじめて理解できることも多くて。華やかそうな世界にみえても、その実、他となにもかわらない。多くの人がスポットライトを当てているから華やかにみえるし、輝いてみえる。そのスポットライトの光が他の誰かに向けられたとき、なんてことはない日常に戻れればいいのだが、光り輝いていた分、惨めに感じる。

 

あ、これは読書感想じゃないからね。この本を読み終えたあとに僕が勝手にイメージした言葉ってだけだから。読書感想は苦手なのだ。