ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

タケノコの成長を妨げる僕

たけのこ

 自宅の裏の方には竹林がある。この時期になるとタケノコがこれでもかと生えてくる。タケノコの成長力とは凄まじいもので、一週間もあれば1メートル近く伸びることもある。自宅の方向からは東の位置に竹林は位置するので、竹が成長すると朝日を遮ってしまい僕には都合が悪い。できるだけ地面から数センチ顔を出している時点でタケノコを掘り出すようにしているのだが、間に合わないときもある。右を見ている間に左のほうからタケノコがニョキニョキのびてくるものだから、たまったものではない。

 

掘り出したタケノコは近所に配ったり、親戚に配ったりする。最初のうちは「わざわざありがとう。」なんて感謝されるのだが、何度も持っていくと嫌な顔をされるに決まっているから、そう何度も配るわけにもいかない。実際、二度目に配りに行った時に「実はうちの実家でもタケノコとれるんだよね。」なんて言われ、迷惑がられていたのが発覚した。

 

そのくらい次から次へとタケノコは生えてくるので、しまいには掘ることもせず、スコップを振りかざし、なぎ倒している。それはストレス解消になるのだが、なぎ倒す時の感触に「人」を感じる時があって、そんなときは少し気が滅入る。こんなことを5月のゴールデンウィーク明けまでひたすら繰り返すのだが、それでも見逃してしまうタケノコもある。ほぼ竹になったそれは、いくらスコップをふりかざしても倒れることはない。タケノコの勝利である。

 

タケノコはもちろんスーパーでも売られているが、その値段をみると、結構びっくりする。しかも色合いが悪く、採れたてのそれと比べると明らかに鮮度が悪い。都会であれば、もっと鮮度は悪く、もっと値段は高いのだろう。いやはや都会生活も大変だと思う。

 

採れたてのタケノコはアクが弱いかと思いきや、そんなことはなく、しっかりとアク抜きをしてやる必要がある。このアクが「春苦味」の原因。成長の証しだ。アク抜きには重曹が使えるのだが、重曹には食品用と掃除用があるのを知ったのはつい最近のことである。僕がタケノコのアク抜き用に使っていたのはどうやら掃除用みたい。しっかりとアクは抜けているみたいだが、今後は使用を控えたほうがいいのだろうか?