ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

取り越し苦労

雪解け

この記事の件でぼくはどう対応すればいいものかとずっと悩んでいた。うまく関係性が築けない。溝が深くなる前に対策を打つべきだ。今ならまだ間に合う。雪解けはできるだけ早いほうがいい。

 

直接、この思いをぶつけるべきか。いやいや、そんなことをしたら溝は深くなるばかりだし、喧嘩を売りに行くようなものだ。 怒りを押さえ平穏なふりをして話しかけても、きっと怒りの感情が言葉の端はしに出てしまう。相手はそれを感知して、壁を作ってしまうと思う。壁を作られると、乗り越えるのは大変だ。

 

そもそもこの件は、僕の勝手な思い過ごしかもしれない。彼は悪い人ではない。僕に遠慮しているだけか。でも僕は「全然遠慮なんかしなくていいですよ。」と確かに伝えたはずだ。お祝いをもらうと「お返しなんてしなくてもいいからね。」と言われることが多い。そう言われても、なにもしないというわけにもいかない。それと似たような気持ちなのだろうか。

 

この件に関しては、知らん顔して過ごすべきだろうか。いや、いつかは自分の感情が爆発する。今でも考えるだけでイライラするというのに。これから先、何年も知らん顔できるようなものではない。しかも、知らん顔する相手が自分なのだから、到底無理だ。

 

「 どうすればいい、どうすればいい…。」

 

第三者の力を借りよう。自分でなんとかできなければ、誰かに間に入ってもらおう。こういうときに間に入ってもらうのは女性がいい。僕の会社は基本的に男職場なので、男同士だと人間関係や派閥などの複雑な思いが邪魔をする。女性であれば、そこまで深く入り込んでいない。その割りに「どうしてそこまでの事情を知っているの?」というくらいに情報通な女性が多い。だから、上っ面しか見ていない男よりも、内面や裏側まで知っている女性のほうが調整役になりやすい。それになにより、男は女に弱い。うちの職場の場合はね。

 

僕も女性に対して声を荒げることはないし、そんな気すら起こらない。冷静にこれまでの経過を説明する。

 

「わかりました。じゃあ、聞いてみましょうね。」

 

彼女はこころよく引き受けて頂いた。そして、翌日。

 

 「ゴメンね、A's君。僕はね、どうしても仕事を丸投げするということに気を引けてね。先延ばしにしていた。」

 

僕の取り越し苦労だった。彼の性格のよさが裏目に出て、おかしなことになっていただけなのだ。まあ、おかしなことになっていたのは、僕の気持ちだけなんだけど。とりあえず、今回の件はこれで解決。おかげで今日はいつもより景色が澄んで見えた。花粉多めの予想にも関わらず。