ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

他人の部屋に住み着いて四日目の日記

おくりびと

Airbnbで他人の部屋を借りて早四日。この部屋はすっかり自分の空間となっている。自分の荷物は少ないし、自分の匂いなんてしないのに。相変わらず毎朝の日課は床の拭き掃除。これをしないと僕はこの部屋で快適に過ごせない。他人の部屋だからといって雑に過ごす必要はない。きっと少し前の僕だったら、「わざわざ他人の部屋なんて掃除してやるものか」なんて思ったはず。狭い部屋だからそこホコリはあっという間に溜まるね。でも、掃除もあっという間に終わるからプラスマイナスゼロ。

 

旅に出るとついつい予定を詰め込み過ぎて、ハードスケジュールになってしまう。いつからか僕はそんな旅の仕方をやめた。「せっかくの旅行なのに」と思ってしまい、あれもこれも欲張って自分のものにしようとすると疲れる。それじゃなくても環境の変化で実は疲れてるんだから。旅をしているという妙なテンションでそれに気がつかないだけだから。昨日の「毛皮のマリー」の観劇も直前にチケットを取った。連休の谷間の月曜日だったからか運良く席が確保できた。「少し端っこの席だな」なんて心配は無用で美輪さんたちは僕のすぐ目の前で芝居をしてくれていた。

 

 部屋でのんびり過ごす時間は本を読んでいる。百瀬しのぶ「おくりびと」と瀬尾まいこ「天国はまだ遠く」どちらも文庫本で薄いから手軽に読める。本には申し訳ないけど読み捨て。ブックオフに無料で引き取ってもらえればいいのだけど、それは無理みたい。会社のルールに反するからいくら「お金入りませんから、無料で引き取って下さい。」なんて言ってもダメらしい。この部屋に置いておこうかなとも思ったのだろうけれど、きっとそれは迷惑行為。「この服まだ着れるから、あんたにあげるわよ。モノはいいんだからさ。」なんて不用品を押し付けてくるのと一緒。それにAirbnbを利用する人の大半は外国の方らしいから日本語の小説はつらいよね。だいたいが旅行にきてまで本を読む人って少ないだろうし。そんな暇があったら、朝早くからスカイツリーを見にいくだろうし、浅草観光に出かけると思う。僕ももう少ししたら、歌舞伎座に行って幕見で一幕だけ歌舞伎を観てこようと思っている。