ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

限られたモノの中で生活する

カバンひとつ

僕は今回の旅行にカバン一つで行った。正確にはカバン+紙袋。紙袋の中身はカバンに詰めようと思えばそうできたけど、あまりにもパンパンになってしまうのでカッコ悪くてやめた。「カバン一つで一週間ほどを暮らせたのだから、僕にはこれだけの荷物でじゅうぶん。」なんてことは思わない。宿泊先の宿には、冷蔵庫や洗濯機があって、それらはやはり必要だった。電子レンジやテレビは今の僕の生活には必要ないけれど、目の前にあれば使うこともあった。テレビは付けっぱなしのままで、内容なんて右から左に素通り。何度も同じことを放送するニュースに飽き飽きして消した。テレビを消して聞こえてくるのは車の騒音。ここではウグイスは鳴いていないし、犬の鳴き声すらしない。ある日の朝方、男が喚き散らしていた。

 

トラブル

 

「なんで俺が警察に行かなきゃいけないんだよ。弁護士呼べよ、弁護士!」

 

ひとりの男が大勢の警察官に囲まれている場面を見て「あ、これ、テレビで見たことあるやつだ。」なんて思った。不謹慎にもニヤニヤしながら。取り囲んでいる警察官もニヤニヤしているように見えた。犬の鳴き声とこの男の罵声のどちらがマシかといえば当然前者。前者の方がまだ話が通じる。あっちにいけといえば、素直にどこかへ行くか、。後者にあっちに行けと言っても、どこかへ行くどころか、ますます僕には近づいてきて、僕はボコボコにされるだろう。そんなのはゴメンだ。

 

ところで荷物の話だ。モノが少ないと自分でいろいろ工夫する。フローリングに直に座るのはお尻が痛いから、座布団が欲しかった。だけども、そんな気の利いたものは部屋にはない。でも、クローゼットを開ければ薄手の掛け布団がある。四角になるように折りたたむとそれはもう座布団にしか見えない。

 

洗濯物

 

洗濯も同様。洗濯ハンガーはごく小さいものしかないし、洗濯バサミは2つしかない。干せるベランダも狭いし、なにより吊るすための物干し竿がない。要するにいちどにたくさんの洗濯ができない。僕は普段は週に二、三度まとめて洗濯をするのだが、そこではそうはいかなかった。持っていった着替えは三日分。基本的には毎日洗濯。天気がよさそうであれば、一枚多くシャツを洗う。天気が悪ければ最低限のものだけ。

 

そうやって、限られたモノの中で工夫しながら生活をしたわけだ。ということは、僕の普段の生活においては、まだまだモノが多いってこと?なにが多いか、よくわからないが検討の余地はじゅうぶんあるのだと思う。