ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

料理は想像力

温泉卵のキャベツ包み

妙な創作料理ができた。名付けるとすれば「温泉卵のキャベツ包み」しかし、温泉卵になったのは結果論。キャベツに包んでいるわけでもない。味は想像の通りである。キャベツはキャベツの味だし、温泉卵は卵の味だ。そこにハーモニーは生まれない。温泉卵にマヨネーズを加えてグチャグチャかき混ぜるとスープっぽくなって少しだけ美味しかった。なぜこんなことになったかというと使えるフライパンがなかったから。フライパンの中にはこれがあったのね。

 

牛肉とタマネギの煮込み

牛肉とタマネギの煮込み

 

牛モモブロックが安かったので買ったはいいものの、どうやって調理すべきかが思いつかなかった。ネットで調べても「ローストビーフにしないさいよ」というレシピのオンパレード。ローストビーフって気分じゃないんだよね。ビーフシチューという手もあるが材料がない。唯一できそうだったのが、牛肉とタマネギの煮込み。実際にはこれにキノコを加えてコンソメスープでコトコト煮込んだ。そして一晩寝かせた。その作業をひとつしか持っていないフライパンで行ったものだから使えるフライパンがなくなってしまった。 

 

「もう一品なにか作りたいよなぁ」と思った。卵も食べたいと思った。卵スープにしてもよかったのだが、昨日作ったこの煮込みは、どちらかといえばスープっぽい。スープ二品はいらないから、それは却下。となると、焼き物にするか。でも、フライパンがない。レンジで焼くか。卵をどうやって焼けばいい?ふと横を見ると小ぶりのキャベツが一玉ある。

 

「キャベツの葉っぱを二枚重ねにしたら器代わりになるんじゃね?」 

 

そう思ってキャベツを二枚重ねにし、周りをアルミホイルで包み、その中に卵を落とした。そして半熟になるまでレンジで加熱した。なんとも奇妙な創作料理ともいえないそれ。まるで料理研究家の園山なんとかが作った料理のよう。味は冒頭申し上げた通り、どうということもない。料理って想像力だと思うのね。フライパンを使わず、キャベツと卵を合わせてどんな料理ができるのか。僕はどうやら想像力が乏しいみたい。