ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

提灯花は行儀よく

花

うちの庭に勝手に咲いた花だかなんだかよくわからないようなそれ。冒頭の写真のことね。雑草が伸びる季節になるとせっせと庭掃除をするのだが、今年は少しサボっていた。その結果、花が咲いた。不思議な花が咲くものだ。お金持ちの家にあるアンティークな照明ランプみたいだよね。もしくは提灯。名前はなんていうんだろう。多分、提灯なんとかっていうのだろう。グーグル先生に「ちょうちん 花」で尋ねてみる。

 

チョウチンバナ

 

ホタルブクロ

 

どうやらそんな名前らしい。チョウチンバナは漢字にすると提灯花、ホタルブクロは蛍袋。風情があるね。詳しく調べてみると蛍袋が正式名称で別名が提灯花らしい。分類はキキョウ科 ホタルブクロ属。キキョウの仲間なんだね。見た目はキキョウとは全然違うのにね。人間も色んな種類がいるからそれと似たようなものか。

 

一週間ほど前からこの植物の存在が気になっていた。写真を撮りたいと思っていた。「また今度でいいや」と今日も思ったのだが、花はいつまで経っても綺麗に咲いてくれているわけではないことに気づき、慌てて今朝、写真に収めた。

 

花

 

花というのは大抵が同じ方向を向いて咲く。この提灯花も例外ではなくそう。「わたしを見て?」といわんばかりに僕の部屋の方をみて咲いている。

 

「みなさん、行儀がいいね」

 

僕は真っ先にそう感じた。綺麗でもなく美しいでもなく、行儀がいいと思った。タクシーの列に文句も言わずに並んでいるサラリーマンみたい。有名なラーメン屋に二時間も三時間もただただ並んでいる学生みたい。健気だよね。ふとその横を見ると、梅雨を待ちわびているかのような白くて小さい紫陽花。赤やら青やらに染まる前の白。僕んちの庭は酸性土壌らしく、紫陽花はその時期になると青色に染まる。赤い紫陽花もいいよなぁなんて思い灰を撒くのだが、そう簡単にはアルカリ性にならないみたい。簡単に他人色に染まらないだなんて、さすが僕ん家の庭だな。

 

紫陽花

 

紫陽花の端っこにはよくみれば虫がいる。まるで絵に描いたような虫。オレンジの目にブラックの本体。二本の触角。虫をデフォルメして描いたら、きっとこうなるんだと思う。拡大してみれば実にかっこいい。イカしてる。さすが僕ん家の虫だ。