ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

オモテばかりじゃつまらない

光と影

なにごとにも裏と表があると思っている。表の顔はきれい。裏の顔はそうではない。だいたいそんなイメージだけど、裏の顔が悪いわけでもないと思っている。あえて表に出さないから裏だと思っているだけ。路地裏なんて雰囲気あっていいじゃない?表通りのガラス張りのビルもおしゃれでいいけど、どちらかというと僕はその裏を好む。ひとつ路地に入ると、とたんに生活感に溢れたりすると安心する。なんだ、この街も必死に気取っているフリをしているだけなんだなぁと。

 

先日読んだ「聖なる黒夜」の世界が好きなのは、裏の部分がきっちり描かれているからだ。暴力や殺人、恐喝なんて直接的な裏の世界には興味はない。そういう裏ではなくて、人の心というのかなぁ、きれいごとだけではすまされない感情がこの物語にはある。人は誰しも間違いを起こす。自分に都合のいいように解釈し、勝手に勘違いもする。その勘違いを生きる糧にしていたのに、間違いに気づかされる。認めたくない。悪いのは自分以外のそれだ。間違ってなんかない。自分を信じようとすればするほど、自分の愚かさに気づかされる。結局傷つくのは自分。間違いを起こしたそのときから、気がつかないうちに自分自身を傷つけている。

 

穏やかなだけのブログは僕は好みではない。そんなはずはないだろう。そんなに毎日穏やかにほんわかとして生きていられるわけないだろうと思う。この人はそんな世界に浸りたいのだろうなぁと思うわけだ。負の感情が多分にある現実の世界からほんの一瞬だけでも逃れたい。そこだけは自分の理想の世界にしたい。裏の感情さえも表の言葉で表現する。真っ白できれいな世界。僕はそこになにかを見い出せない。

 

僕もね、100%自分をさらけ出しているわけじゃないよ。そんな必要はサラサラないと思っている。出せるわけないしね。現実には人間関係もあるし、欲もある。表現できないほど様々な感情がある。なんだかんだでこのブログも現実と繋がっている。誰が見ているかわからないから僕は僕であることがばれない程度にこのブログを綴っていきたいと思っている。僕の中だけの感情であればさらけ出してもいいと思っている。それが表に出たところで現実の僕と結びつくはずもない。