ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

達成感は頑張った結果 [続・障子張り]

カンナ

障子の張り替え作業には続きがある。

 


部屋には別の一面の壁にも障子がある。上半分だけの小さな障子。これがどうやっても外れなかった。窓枠自体が歪んでしまっているようなのだ。両端は外れそうな感じがするんだけど、真ん中だけはいかにも外れそうにない。こんな時に頼れるのは、やっぱりグーグル先生だね。

 

「障子の枠が外れそうもないんだけどどうしたらいい?」

 

「それは窓枠が歪んじゃってるからジャッキアップをすべきだね。角材をかませて枠の中央を持ち上げるといい」

 

なんと家の歪みを強制しろという。経年によってゆがんでしまうのは家も人間も一緒なんだな。グーグル先生のいうことはいつも正しい。でも、僕は残念ながらジャッキを持っていない。スペアタイヤが収納されている車の荷台の下にあるかもしれないと期待を込めて覗くが、そんなものありはしない。とりあえずホームセンターに行き、300円程の万力を購入。角材と窓枠の間に万力を挟んでネジをグルグル回し持ち上げようという魂胆だ。万力を角材の間に挟み力をかけようとするのだが、万力はスルッと抜けていく。無理やり押さえつけられるのはイヤみたい。

 

「これではらちがあかない」

 

どうしようかと考える。

 

「とりあえず掃除しよっと」

 

考えてもアイデアが浮かばない時は無理に考えない。別の作業をするに限る。「窓枠汚ねぇなぁ、ずっと拭いてなかったからなぁ」なんて考えていると「そうだ、枠を削りゃいいんじゃん」と思いつく。僕は必死に溝の部分を削るのだが、よく考えれば削るべきは溝ではなく、その手前の一段高くなっている部分だ。なんてことだ、僕は間違えてしまった。

 

外枠を削ろうと思えばカンナが必要だ。僕は本日二回目のホームセンターに向かう。一番安いカンナでいいやと思い、安くて小さいカンナを手にする。900円なり。カンナは歯の上の部分を叩けば歯が出てくるし、台頭を叩けば歯は引っ込む。それを繰り返し歯の出具合を調整する。カンナはこれがキモだね。

 

調整が終わり僕は意気揚々とカンナ掛け作業に入るのだが、すぐに引っかかってしまい削れやしない。引っかかりの跡ばかりが窓枠に残ってしまい見るも無残な状態。「こんなん無理やん」とすぐに落ち込む僕。「あきらめないで」と頭の中で囁く真矢みき。頑張るさ。思い切ってカンナを引く。サーっと枠が削れる。

 

カンナ

 

「わー、気持ちいい」 

 

削りすぎないように。細心の注意を払いながら。でも綺麗に削れるのが楽しくてどんどん削る。だけどね、肝心の枠中央部分が削れないの。はまっている障子枠が邪魔してね。縦から削ってみたり、横から削ってみたり。できるだけ中央をに近い部分を削る。 

 

カンナ

 

あと一息なのに外れない。このもどかしさ。削っては外そうとする。何度かのチャレンジののち障子枠は外れた。いやー、実に気持ちがよかったね。三日ぶりの便秘が解消されたときみたい。あとは障子を張って元どおりにするだけ。また一歩自分の理想に近づく。