ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

季節の入れ替え、クリーニング屋

クリーニング

ようやくダウンジャケットをクリーニングに出した。出そう出そうと思いつつ今日まで先延ばしにしていた。去年は結局クリーニングに出しそびれて、結果、ダウンジャケットがカビた。ファブリーズを吹きかけてきれいにしてみたが、着るたびになんとなく気になった。

 

僕がいつも利用しているのは街の一角にある昔ながらのクリーニング屋さん。新聞を購読していたときに、その店のチラシがよく入っていた。季節の変わり目になると30%オフのセールをするのだ。僕はいつもそのタイミングを狙ってクリーニング屋を訪れていた。今では新聞購読をしていないから、そのタイミングがわからない。他の店を利用することも考えたが、チェーン店などではメンバーズカードを作らさせるのだろうなぁと思うと、他の店を利用する気にもなれなかった。そこの店は冒頭の写真のように細長い紙切れ一枚で全てが済む。昔ながらの店ってこういうところがいいよね。煩わしさがない。利用する人の多くは近所の人だろうから信頼関係で成り立っているのだろうね。

 

そして僕はダウンジャケットを手にいそいそとクリーニング屋に向かった。なんとタイミングのいいことに今がちょうど30%オフのセール週間らしい。日ごろの行いがいいとこうなる。

 

「えーっと、これダウンですかね?」

 

店番であるご高齢の女性に聞かれる。おっとりした喋り方で実に穏やか。白髪がとてもきれい。「多分、ダウンだと思いますけど」と答えながら、ふたりでダウンジャケットについているはずのラベルを探す。

 

「あぁ、確かにダウンですね。」

 

名前を聞かれ、代金を払い、細長い紙切れを渡される。この紙には「受け渡し日」という欄があるのだが、いつも空白。僕もあえて聞かない。まあ、二、三週間後に行けばできているだろう。結局、引き取りに行くのはいつも一ヶ月くらい先なんだけど。世の中にはクリーニング屋を自分のクローゼット代わりにしている人もいるという。そういうサービスもあるのだろうけど、そうでなければクリーニング屋にとってはいい迷惑だと思う。みんながそんなことしていたら、クリーニング屋は在庫でいっぱいになってしまうではないか。自分ちだけがよければそれでよしなんて気持ちではダメだ。親切に漬け込んではいけない。僕も時期を見てさっさと引き取りに行こうと思う。