ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

今朝、メダカが死んだ

メダカの兄弟

今朝、メダカが死んだ。正確には昨日死んだのだと思う。今の時期のメダカは食欲旺盛だ。僕が餌をやろうと水槽に近づくと、いつもならそいつはうれしそうに水面に近寄ってくる。しかし、昨日に限っては水草のなかに姿をひそめたままだった。

 

「あれ?エサほしくないのかな?まあ、そんな日もあるよな」

 

僕は単純にそう考え、たいして気にもとめなかった。今朝もそんな様子だった。でも、二日続けてエサを欲しがらないなんておかしい。水槽をコンコンと叩いてみる。反応がない。すでに息絶えていた。

 

「そっか、死んじゃったか」

 

メダカ一匹が死んだくらいで涙するほど僕は純粋な心を持ち合わせていない。多くの死を経験して、残念ながら僕は強くなった。

 

「そっか、死んじゃったか」

 

それ以上でもそれ以下でもなかった。事実は事実として受け止めるしかない。そいつのことはこのブログでも過去に書いたことがある。

 

 

ホームセンターで何気なく買ったメダカはとても長生きをした。六年以上生きた。僕の親が亡くなるよりも前に買ったのだから間違いない。メダカの寿命は平均して三~四年だという。それに比べればずいぶんと長生きをした。普通のメダカの倍くらい生きたんだからね。人間だと180歳くらい?あり得ないね。あり得ないけど、確かに六年以上の月日を僕と過ごしてくれた。

 

たいして世話もしなかった。夏は毎日エサをやるけど、寒くなると欲しがらないのでエサはやらない。水かえも気が向いた時だけ。自然と水は少なくなるから半分程度を補充する。水槽の掃除は月一回するかどうか。掃除をするときは網でそいつをすくうんだけど、すくわれたそいつはバタバタともがいて大慌て。

 

「なんてことしやがる。メダカは水中じゃなきゃ生きられないんだぞ。さっさと僕を水の中に戻せ」

 

やつは強がりながら網の上から僕を見ている。少しは我慢しろ。少しの我慢でお前の家はきれいになるんだから。そんなことを何度繰り返しただろうか。明日から水槽の掃除もしなくていいんだ。

 

昨日に限って僕はなぜだか仕事中にメダカのことを考えていた。

 

「カルキ抜きって真面目にしたほうがいいのかな?」

 

水道水をそのまま使うのはさすがに抵抗があるので、水かえの前は汲み置きをしていた。「まあ、今まで問題なく過ごしてきたんだから、今さらどうってこともないよね」なんて考えていたときには、やつはもうこの世にいなかったんだね。

 

今までどうもありがとう

 

メダカ一匹死んだくらいでなんて思っていたけれど、やつとの思い出を振り返ると、やっぱり少しさみしい。