ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

過労死の問題を僕なりに考えてみる

疲れた

過労死の問題。インターネット広告を手掛ける部署だったんだね。システムエンジニアの世界は特に過労になりがちなんだと思う。そもそもの仕事量が多すぎるという問題は別にして、個人の能力に左右されるという問題もある。プログラムの組み方なんて誰も教えてくれない。ネットや本の情報で学習していくのみ。

 

僕はもともとシステムエンジニアなどではなかった。別の部署で全く違う仕事をしていたのだが、当時の上司に「アズ君ってシステム得意そうだね」というよくわからない偏見により社内SEという立場になった。僕の前任者はとても忙しそうにしていて、毎日のように残業していたみたい。だから僕もそれを覚悟していた。

 

最初の半年くらいは、全くのチンプンカンプンでプログラム言語という日本語でも英語でもない文字とにらめっこしては「早く帰りたい」と嘆いていた。しかし半年を過ぎる頃にはこの仕事をすっかり自分のものにしていた。

 

「前任者はどうしてこの程度の仕事で毎日残業していたのだろう?」

 

システムエンジニアとしての仕事ができるようになった僕は前任者をそうやってバカにしていた。要するに仕事には向き不向きがあるってことだ。前任者は「不向き」で僕は「向き」だったというだけのことだろう。

 

そんな優秀な僕でも困り果てることもある。バグだ。どこをどう見たってバグってるはずはないのにシステムが想定通りに動かない。システムというのはすごく真面目なので、一ヶ所でも間違えていたら動かない。自分では正しく設定していると思い込んでいるものだから、そのわずかなミスに気づかない。時間だけが過ぎていく。

 

僕のように社内SEであれば、クライアントは同じ社内の仲間だから「もうちょっと待ってもらえますか?」なんてことも通用するが、社外クライアントであればそうもいかないだろう。定められた納入日に間に合うように時間をかけて作業をするしかない。時間をかけてなんとかなるのであればまだいい方だ。どこに不具合があるのかわからないパターンがやっかいなのだ。最終手段は他人に頼る。

 

「あ、ここの記述が間違ってますね」

 

他人のミスには気づきやすい。さんざん悩んでいたバグに他人はほんの数分で気がつく。僕が費やした時間はなんだったんだ?そんなことなら、最初から他人を頼ればいいじゃんと思うかもしれないが、そうもいかない。他の人は他の人で忙しい。そんな単純ミスだからこそ自分でなんとかしようと思う。そんな簡単なことだからそこ他人を頼るわけにはいかないのだ。駆け引きだよね。「僕は徹夜で頑張ったんだけどダメでした。お力を貸していただけませんか?」と。僕の努力が伝われば「まあ、仕方ねぇな」って力を貸してくれる。その努力が足りないと「自分でなんとかしろよ、バカ」って言われる。

 

まあ、お互い様ってこともあるから、人も無下に断ったりはしないけどね。だけども、必要以上に甘えてはいけない。迷惑だから。過重労働の理由はこんなに単純ではないと思うけれど。