ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

くやしいという感情。あぁ、口惜しや

火の玉

くやしい。誰かのブログでこの言葉を拝見したときに僕は思った。自分はくやしいという感情を持ち合わせていない人間なのだと。 

 

くやしい【悔しい/口惜しい】

  1. 物事が思うとおりにならなかったり、はずかしめを受けたりして、あきらめがつかず、腹立たしい気持ちだ。残念でたまらない
  2. 後悔される。くやまれる 

 

自分の思い通りにならなかった場合、僕はすっぱりと諦める。子どものころからそうだった。諦めのいい子どもだった。無理なものは無理。頑張ったってできないものはできない。そこまで頑張って得たいものなんてなかった。努力が足りない子どもは努力しないまま大人になった。それが僕なのだが、その性格が災いしたことはんてなかった。運が良かったのだろう。たいして努力もしていないが、そこそこの生活は送ることができている。今の生活に大きな不満はない。毎日は小さな不満の積み重ねだけれど。

 

くやしいと後悔し、くやんでも仕方がない。そりゃね、たまにはあるよ。あの時、ああしてればよかったかなって思うこと。でも、どんな選択肢を選んでも結局は同じ結果になった気がする。そこで終わったか、少し遠回りをして終わったか。結局、最終的にはそれは終わったのだと思う。

 

「くやし」という言葉は本来は「悔いる」に対する形容詞で、自分の行為について後悔する気持ちを表したものらしい。冒頭引用部分の1.については「くちおし」を使ったらしいが、のちにこの使い分けはなくなったよう。

「口惜しや、この恨みはらさでおくべきか」 

 

歌舞伎でもよく上演される四谷怪談のお岩さんのセリフ。夫の伊右衛門に殺されたお岩さんは恨みをはらすべく亡霊となり復讐を企てる。こんなふうに「くやしい」という言葉にあまりいいイメージはない。特に「口惜しい」なんてあまり口にはしたくない言葉である。まあ、現実に口惜しいなんて言っている人はみたことないけどね。いやなことをされたら、独り言のようにぼそっと「あぁ、口惜しい」って言ってやったら効果的かもね。友達減ると思うけど。