ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

映画「人生フルーツ」の感想

 

人生フルーツ

人生は、だんだん美しくなる。

 

建築家の津端修一さんとその妻、英子さんの暮らしのお話。1960年代のニュータウン計画に携わった修一さん。雑木林を残し、自然と共存した街を作る。はずだった。しかし、時代はそれを許さなかった。完成したのは無機質な箱が並ぶ団地。どこが自分の家なのかもわからないような記号みたいな町並み。そのニュータウンの一角にふたりは土地を購入し、その一角だけでもと自分たちの理想の家を建て、自然とともにくらす生き方を模索します。

 

おふたりの笑顔がとても素敵。その笑顔がおふたりの全てではないはずだけど、ベースであることは感じ取れる。いい生き方をされてきたのだなって思います。

 

庭には70種類の野菜と50種類の果実。生きるってことは食べるってことなのだと実感させられます。おふたりは本当によく食べる。そして食べることが楽しそう。ジャガイモがゴロッと入ったビーフシチュー。イチゴ山盛りのケーキ。バケツプリン。30畳ワンルームのその中心にあるのは大きな食卓。

 

食べることをきちんとするととても手間暇がかかります。野菜を育てるために土を育てる。果物でジャムを作る。梅干しを干す。食べることをきちんとしているから、あんなにお元気なのか。肌なんてツヤツヤで、とてもその年齢には思えない。障子も自分で張り替える。糸を紡ぐ。果物の収穫ももちろん自分たちで行う。

 

人生フルーツ

 

僕はこのおふたりの家と割りと近い環境にあるから、実現しようと思えばできる。実際、ああしよう、こうしようと思いを巡らせることはよくある。でも、それを実現しようと思えば、いくつかの問題をクリアしていく必要が生じてくる。今はその最中かな。少しづつクリアしていき理想に近づけることができればと思っている。なんてのんびりしているとあっという間に月日が経ってしまうんだから困りもの。

 

映画の終盤。まさかの展開になります。全く予測していなかった。そんなことは映画の宣伝にも予告編にもなにひとつ出てこなかった。

 

生き方の参考になる映画です。