ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

きなこのおはぎにはまる日

おはぎ

最近、おはぎにはまっていてよく買っている。きっかっけは関西を中心にしている「おはぎの丹波屋」のきなこおはぎだ。僕がこのお店で初めて買ったのは、串にささった味噌団子。普通に美味しかったので機会があればリピしようと思っていた。そして、その機会は訪れ僕は味噌団子を買う気満々だった。

 

「おはぎ下さい」

 

そう言ったのは僕の前にいた客。買ったのは普通のおはぎときなこのおはぎだった。きなこのおはぎは箱に詰めてから上からたっぷりときなこをまぶす。「うわぁ、うまそう」とその光景を見ていた僕。僕の順番になり当然のようにおはぎを買う僕。

 

「きなこのおはぎ、四つ下さい」

 

味噌団子はどこへやら。このきなこのおはぎがとても美味しかった。きなこはまぶしたばかりなのでフワフワしている。中のおはぎは少し米粒を残した状態。これが僕はたまらなく好き。あんこは内側に詰められているので、普通のおはぎに比べると、ずいぶんと甘さは抑えられている。

 

きなこといえば正月。年末には必ず餅つきをしていて、年末年始の朝は決まってきなこ餅だった。僕はトロトロになるくらいまで煮込んだ餅にきなこを絡ませて食べるのが好きだった。少しでも餅がかたいと母に文句を言っていた。そんな母もいなくなったし、餅つきをしていたおばあちゃんもいなくなったので、きなこもちを食べる機会はなくなった。

 

そんな懐かしさもあって、久しぶりのきなこにはまってしまったのかもしれない。

 

おはぎはお彼岸の季節になると必ずおばあちゃんが作ってくれていた。作ってくれるおはぎの大半は普通のあんこのおはぎ。あんこが足りなくなると、ゴマ醤油をまぶしたものでおはぎを作っていたのだが、それもとても美味しかった。しかし、ゴマ醤油のおはぎはあっても二、三個。好きだったら、それを作ってとせがめばいいものを子どものころの僕はそうしなかった。

 

子どものころはとても大きく見えたおはぎ。僕が大人になるに連れ、そのおはぎはとても小さく見えた。年々と小さくなっているように感じた。それは僕が大人になったからなのか、それともおばあちゃんの手が小さくなったからなのか。