ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

調整役

システム導入

ある部署へのシステム導入が思うように進まなかった。その部署間での調整を部外者である僕がやるわけにはいかない。その調整とはこのシステム導入のキモともいえる案件。キーマンにその案を提案すれば「是非ともやりましょう」と乗り気。だけども関係各署の了承を得る必要があるのでしばらく待ってくれとのことだった。僕は二年近く待たされた。それでも事は進みそうにない。僕は自分の上司に相談し、メールしてもらうようにお願いした。相手はサブキーマンとその上司。「アズは部署内の調整役はできないから、そちらでうまくやってくれ」というような内容をオブラートに包み、当たり障りなくメールしてくれた。その上司からの返信メールが僕が求めていた内容と完全に一致して僕は感動した。

 

どこに問題があるのか、誰に問題があるのか。こちらも把握しているつもりだ。そのために役割分担も変えつつある。もどかしいかもしれないが、しばらく見守って欲しい。手は打ちつつある。引き続き協力を頼む。

 

そのような内容をオブラートに包み、当たり障りなく返答が返ってきたのだ。確実にいい方向に進んでいると僕は確信した。

 

僕がこのメールについていちばん恐れていたのは、この内容がキーマンに伝わってしまうこと。しかし相手の上司は部内の関係者をCCに入れつつもそのキーマンだけはCCに入っていなかったのだ。素晴らしい。現状を把握している人がこのメールの内容を見れば、キーマンに問題があることを指摘しているのは一目瞭然。そんなメールをキーマン本人に知られてしまうのはいちばん困る。素晴らしい配慮だった。

 

キーマンはこれまでの功績もあるのでないがしろにはできない。だからといって、全てを任せておいたのでは事は進まない。キーマンを立てつつ徐々に主導権をサブキーマンに移していく。僕はこんなことに気を使いながら今後この部署のシステム導入を進めていかなければいけない。今でもあなたがトップスターです。あなたを中心に世界は回っているのです。王さまに「あなたは裸です」などと言ってはいけないのです。