ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

思い込み

男女

僕はその人のことをおっさんだと思っていた。実は女性であることが今日判明した。いや、それは単なる僕の思い込みであったというだけの話なのだが。仮にダリアさんとする。

 

その人はこのブログにも登場したことのあるYさんにそっくりだ。Yさんは男性にしては声が高い。冗談かというくらいに声が高い。だから「声の高い男性もいる」と言うのは僕にとっては何の違和感も無いことだった。だからダリアさんも声の高い男性なのだろうと思っていた。髪は僕よりも短い。私服は完全におっさん。ガッシリした黒いリュックを背負って会社にくる。僕はダリアさんが女性だとか男性だとか考えたこともなく、普通におっさんだと思い込んでいたのだ。

 

別の部署で雑談をしたときのこと。最近、僕がいるフロアにYさんそっくりの人がくるんだという話をした。僕の会社では名前入りの顔写真をWEBサイトで確認することができるから、「この人だよ」とサイトを見ながら話をした。そこで判明したのだ、実は女性であったと。きつねにつままれたようだった。まさか女性だっただなんて。

 

そういわれても僕は半信半疑だった。だってさ、会話もかわしたことがあるんだよ。10m先からしか、その姿をみたことがないというのなら間違えることはあるかもしれない。でも、手の届く距離で会話をしたことがあるのだ。それなのに間違うはずがないだろう。

 

そして翌日。よくみれば確かに女性であった。その身体的特徴。マジか。そう認識すれば、もう女性にしか見えない。高い声のおっさんではなく、女性の声にしか聞こえない。しかし、女性にしては笑い声は低い。僕が間違えるのも無理はない。

 

思い込みというのはこわいなと我ながら思った。疑いもしなかった男性としての姿。認識を変えただけで全く違う人物に見えるのだ。自分の勝手な思い込みで「この人はこういう人間だ」と思い込むのはやめよう。自分の勘違いでその人がいい人にも悪い人にもなる。その人自身はなにも変わらないのに。

 

このことはイジメにもいえる。リーダー格が「あいつは気に入らねぇ」とイジメられっ子のラベルを貼ってしまうだけで周囲の認識はそうなってしまう。いじめられるほうが悪いなんてありえない。いじめるほうが悪いに決まっているのだ。

 

モノの値段も同じ。十万円と値札がついていればそれが高級品にみえるし、百均に並べられていれば、とたんに安物にみえる。主観をどこに持つかは重要だ。