ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

台風の非日常感を大人になってから味わえるものか

台風

台風がくるたびに思う。

 

「台風ってこんな季節にやってくるんだっけ?」

 

調べてみると7月から10月くらいが台風シーズンらしい。一年のうちの1/3は台風シーズンだっていうんだから季節感がなくてもしかたがない。

 

子どもの頃は台風ってのは間違いなくワクワクするものだった。非日常。台風が過ぎ去ったあとのまだ風が強いときにわざわざ外に出て強風に晒されるのが好きだった。いつもと違って見える風景。どこで被害が発生しようがなんのその。荒れている風景が楽しかった。

 

「停電にならないかなぁ」なんていつも思っていた。電気が消えて真っ暗。テレビはつかないし、することがない。みなで肩を寄せ合うばかり。外はごうごうと不気味な音が鳴り響く。楽しいじゃん。最高じゃん。

 

でも僕が住んでいる地域は停電になってもすぐに復旧する。僕の家の近くには市長が住んでいるので、まっさきに電気を通してくれるのだと大人は言っていた。本当かどうかはしらないが、確かに復旧は早かった。つまらなかった。

 

大人になってからの台風は迷惑でしかない。自宅に被害でも出ようものなら自分で復旧しなきゃいけないし、外がごうごうと荒れるくらいでは楽しくもない。遠い地域で被害が出れば悲しい。新幹線が止まらなきゃいいけど、飛行機が無事に飛んでくれればいいけどなんて余計な心配もしなきゃいけない。

 

無責任な子ども時代に戻りたい。

 

なんてことは思わない。今がいちばん楽しい。