ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

僕の仕事と水難事故と戦争と

海

お盆ってのは自分にとっては貴重な休みです。ご先祖様には前もってやるべきことをしてきたから、それで一安心。寺の住職にもしっかりと会費、いや、お布施を渡しておいた。この住職、数年前に癌を患ったようで、そのときに激やせ。未だに体重は戻らないよう。坊さんってのは、少しふっくらしといたほうが有り難みがある。布袋さんみたいにね。布袋さんったってギターを持った人じゃないからね。

 

そうしておいて僕は安心して休んだ。僕はたいていの場合、休み中は仕事のことは一切忘れるんだけど、今回はなぜか仕事のことがチラリチラリと頭をよぎった。同僚はみな盆休み前に仕事をすませたかったのだろう。とりあえず僕に仕事の依頼のメールをバンバン投げてきた。お前らはなぁ、それで安心かもしれないけどなぁ、僕はそのせいで盆明けの仕事が気になって仕方がないじゃないか。

 

水難事故のニュースを今年も多く聞きいた。子どもが海に流されて、それを助けようとした大人までもが流されて帰らぬ人となったという。楽しさ真っ最中だったはずの夏休みが一転する。想像しないよね、楽しいんだもの。まさか死んでしまうだなんて考えないもの。海ってのは見た目よりもずっと恐ろしいんだって。海面は穏やかなふりをしていても海中では足を引っ張ろうとする悪霊がウヨウヨしているんだって。霊になったのなら、海の中で人間を守ってあげればいいのに。足なんてひっぱらなくてもいいのに。

 

人は生きていれば死にます。それが五分後かもしれないし、五十年後かもしれない。いつだかわからないので不安です。だけども、明日、死ぬことがわかってしまうともっと不安です。特攻。戦争の時に船や飛行機に乗り、自らの命と引き換えに敵をやっつける。それに乗った瞬間に十死零生なのです。そんな恐怖ってありますか。僕なら乗る前に気が狂ってしまう。

 

北朝鮮のご婦人がテレビで言っていました。米国が核で戦うというのなら私は夫とともに包丁を持って戦います。いつかの日本と同じじゃありませんか。普通じゃない。どうやって包丁で戦えるというのだ。あの国はまともじゃないと見下したように言うけれど、日本も過去にはまともな国じゃなかったようです。僕は日本で聞かされる戦争の出来事を日本人以外の立場で考えてみることが多くなりました。そうすると全然違った考えを持つようにもなるのです。僕はもちろん日本人ですから、その立場でも物事を考えます。すると訳がわからなくなるのです。誰がいいとか悪いとか。そんなことを考える前提からしてまともじゃないのだから結論なんて出ません。

 

さあ、また日常に戻ろう。