ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

夏の点滴

注射

ここ数日の体調不良の原因は肺炎でした。一週間前からなんとなく体がだるかったのですが、夏バテもしくはクーラー病だろうと考えていました。おとついは職場の冷房にあたっていると震えるくらいに寒かったので早退しました。昨日は適切に室温管理をしている部署にお邪魔して仕事をしていたのですが、昼前くらいになってやはり寒さを感じたので半休としました。

 

病院に行く気はなかったのですが、同僚のススメで病院に行きました。また昨日から息を吸い込むたびに左胸が痛むのもなんだか気になっていました。だんだんとうまく喋れなくなってきたのです。

 

病院へ行き問診票を書いている間に熱を計ったら38.1度ありました。そうか、僕は熱が出ていたのか。僕は体温計を持っていませんから、自分で熱を計ることはありません。熱があることがわかったら、それだけで気が滅入るからです。でも、やはり体温計くらい持っておいたほうがいいでしょうか。

 

まずは診察を受けます。症状を聞かれます。ハキハキとした武道家を連想させられるような先生です。「肺炎じゃなきゃいいが」と言われながら撮ったレントゲンの左胸には影のようなものがありました。

 

「肺炎だね」

 

一週間様子をみたのがまずかったようです。でも僕は同僚のアドバイスがなければ更に一週間病院にくることはなかったでしょう。人のいうことは聞くものです。

 

もっと詳しく調べるために別の病院に行ってCTをとってくるように言われました。その病院はこの病院のすぐ近く。助かりました。遠くの病院まで車を走らせるのは辛いですから。

 

CTを撮るために検査室に入ります。大仰な装置がだだっぴろい部屋の中央に横たわっています。まあるい輪の下にあるベッドに両手をバンザイした格好で横たわります。これが今の僕にはなかなかに苦しい。ついついむせてしまいます。機械に「息を止めてください」といわれたタイミングでむせてしまったので、やり直しかと思いましたが、さいわいにもそうはなりませんでした。

 

データが入っているであろうCDを受け取り会計を済ませます。約七千円。高い。うっかり病気になんてなれませんね。

 

元の病院へ帰るとすぐさま問診。実はさきほど採血も済ませておいて、その結果が出ていたようでした。あの数値が高い。これが正常の何倍もあると説明しましたが、僕はさっぱり理解できませんでした。要は肺炎だと。先生、それは最初からわかっている話じゃありませんか。七千円も出してCTをとる意味があったのですか?などと問いただす気力は今の僕にはありません。

 

問診を終えた僕はおとなしく点滴を受けることにしました。右腕に針を刺し約三十分。針を刺しているところがなんだか冷たく感じます。どんどんと元気が注入されていくようで気持がいい。薬物をやっていたときのあの感覚を思い出しました。