ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

夏の終わりの音と秋の始まりの音

蝉

セミも夏を過ぎると調子が出なくなるのか鳴き方がいい加減になることがある。今朝のツクツクボウシなんて最低だった。

 

ジュクジュク、ボァンシォ

 

ジュウゥゥン、ボァンシォン

 

もうムチャクチャだ。やる気がないのにも程がある。君は本当はツクツクボウシではないのだろう?

 

僕のうちは木々に囲まれているので、夏から秋にかけては虫の音が鳴り止むことはない。特に今の時期はセミもムチャクチャながら元気だし、夜は夜で秋の虫がいい声で鳴く。

 

先日、ある番組で「虫の音の世界」というのを見た。秋の虫は一匹、数千円で売れるらしいのだ。僕の庭には虫がいっぱい。一匹二千円としてさ、二百匹売れたら四十万円だ。いい稼ぎになるじゃないか。

 

なんて情緒のないことをこの僕が考えるわけがないだろう。

 

番組の中では虫の音を紹介していたのだが、それを聞こうにも庭からの虫の音のほうが音が大きくて、動画の中のそれは全く聞き取れなかった。

 

虫の音に静けさを感じるのは日本人だけだと聞いたことがある。確かに全くの無音状態よりも虫の音がそこにあったほうが静けさを感じる。この感覚は日本人でありながら不思議だと思う。

 

虫の音を紹介している人は寝るときに枕元に虫かごをいくつか置いて寝るらしい。そうすると、よく眠れるのだそうだ。そうか、最近、僕の寝つきがいいのはそのためか。そんなやつらを売りさばくわけにはいかんよな。

 

今もリリリリンと虫たちが唄っている。