ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

風邪の引きはじめの引きこもり

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なんだか風邪っぽかった。僕は風邪のひきはじめにはたいてい喉が痛くなるのだが、それがない。寒気もない。ただ、なんとなくだるくなり、体中のあちこちが痛みはじめた。なんとなくやばい気がする。しかもここは出張先。風邪を引いたから休みますなんてわけにもいかない。

 

仕事はまだあったが、ほぼ定時で退社させてもらった。今を頑張って無理をするよりも、ちゃんと休んで、なにごともなかったかのように明日を迎えたいと思った。

 

「ちょっと風邪っぽいんで、このまま部屋に引きこもっていますね」

 

いつもはひとりの出張なのだが、今回は同僚との出張。飲みに行こと誘われかねなかったので、先手を打った。

 

部屋に戻る前になにか食料を調達しなくてはと近くのコンビニに寄った。まずは水とポカリスエット。「風邪にはポカリスエットが効くんだ」と医者に言われて以来、僕はそれを信じている。水分補給は大事。ビタミンCも取りたい。栄養ドリンクコーナーにそれらしきものがあったので手に取る。あとは食料。これが困った。添加物などが気になる僕としてはコンビニで手にとれる食料などほぼないのだ。少しでもまともなものをと探すのだが、選択肢は皆無。しかたがないので、おにぎりとサラダを手にした。みずみずしいサラダがわざとらしく見える。

 

ホテルに戻り、まずは食料を胃に入れる。食欲はまるでない。ホテルについた安心感からだろうか、体の痛みが増す。あいかわらず、寒気はないし。喉の痛みもない。単なる疲れか?そうして、ポカリスエットを少しずつ飲み、ビタミンCを補給する。

 

ホテルのペラッペラの部屋着じゃ心もとないから、着ていた服の上からそれを羽織る。そのままベッドへ。あ、そうそう、部屋の加湿をしなきゃ。ポットに水を入れ、蓋を開けっ放しにしておけば強力な加湿器のできあがり。ゴボゴボとうるさいが仕方がない。数分でみるみる間に湿度は上がる。暑いが汗はでない。僕は風が治るのは大量の汗をかくようになったときだと思っている。じっと布団に包まり、そのときがくるのを待つ。つけっぱなしのテレビは全く頭に入らない。「今を乗り越えろ」とただひたすら汗が出るのを待つ。

 

二時間くらいたった頃だろうか。ようやく汗が出はじめた。よし、これで治るぞと思い込む。病は気から。こんなときは自分を騙すに限る。さっとシャワーを浴び、そのまま眠る。なんどか目が覚めたような気がする。熟睡できたわけではない。翌日にはギリギリ普通の状態まで回復した。この日の夜はなぜだか無性に自分の家が恋しくなった。