ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

どんでん返しはやめてくださね

システム構築

システム構築というのはだいたい一年をかけて行う。僕が今手がけているシステムの切り替えは来年三月。予算の関係で年度末までに終わらせなければいけない。今のところオンスケ。現場側の担当者がしっかりしているのでとても助かっている。

 

問題なのはその上の人間。現場レベルで具体案を出し、それを上の者に承認してもらう。もちろん承認がなければ前へは進めない。小さな案件ごとに都度都度、承認を貰っているのだが、どうも理解していないよう。

 

「この件に関しては関係者の承認を得る必要があります。今月末までに調整していただけますか?」

 

「あぁ、うん」

 

しかし期日を過ぎても未調整。「あの件はどうなりましたか」と聞いても「一応、話はしたんだけど」というばかり。相手の返事がないのだから仕方がないといわんばかり。話はしたといっても実際のところは、なにかのついでに立ち話で一言二言ことばをかわしただけのよう。それじゃ伝わらないでしょう?

 

どんなに丁寧に説明をしても「おぉ」というばかりで理解して頂いたという手ごたえがまるでない。「わかりましたか?」と尋ねれば「おぉ、わかった」と返事をするので、それ以上は突っ込めない。「本当にわかっているのですか?理解しているのですか?」と問い詰めるわけにもいかない。

 

もうね、半ば無理やり、話を進めているのだけど、いちばん恐れているのは、最後にそれをひっくり返されやしないかということ。引っくり返されないように根回しはしているけど、それも心もとない。彼はある意味重鎮でみな彼に気を使っているのだ。

 

数年前にシステム構築をしたときは、まさにそんな感じだった。業務の一部をシステム化したのだが、システム化した部分の作業は廃止するのが普通。というか廃止しなければ意味がない。なのになぜだが、従来の作業とシステム作業とが二重に流れるフローになっていたのだ。単純に現場の人間の作業量が倍になっていた。あり得ない。こんな状態でも誰もなにもいえないのだからどうしようもない。

 

さすがにこんな状態はまずいとまわりの人間も気がついたらしく、徐々に彼の地位を引きずりおろそうとしている。彼もさすがにそのことには気づいているらしく、どうにも面白くないらしい。普通にやっていればね、こんなことにはらなかったのに。彼にとっては僕の存在も邪魔なようで、あからさまに嫌っているという態度は取らないものの、以前とは明らかに態度が違う。

 

「明日からの打ち合わせ、よろしくお願い致します」

 

「明日は所用でおやすみをいただきます」

 

仕事ができなくても、せめて逃げないでくれないか。