ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

時間の流れともに記憶は入れ違い僕は悪者になり

ネガティブ

 

「あ、そうそう。Yさんがね、アズ君と接するの、すごく気使うんだって。こんな状態が続くのは身が持たないんだって」

 

上司との面接が終わって数分後。上司は舞い戻ってきて僕にそう告げた。僕は数年前にYさんに精神的に追い込まれ、彼の元から逃げたことがある。

 

 

朝、机に座るなり溜め息をつく。「はぁぁ、なんだかなぁ。ふぅぅ」と一日がはじまる。なにが「なんだかなぁ」なんだよ。息をするように溜め息をつく。なにか失敗すれば人のせいにする。ぶつぶつと悪口をいう。

 

その悪口をわざわざ上司に電話したりもする。その内容が事実であるならまだしも「あることないこと」の「ないこと」のほうが圧倒的に多いのだ。要するに話を盛っている。メガ盛り。

 

「どうせ美味しいニンジンが目の前にぶら下がっているに違いない」「誰かに言われてやっているだけに違いない」こうに違いない、ああに違いないと全てはYさんの想像の範囲内なのだ。

 

こんな話を聞く上司も上司だと思う。飲み会の席で愚痴るならまだしも、仕事中にわざわざ電話をしてまでいうことか?この上司が冒頭にでてきた僕の上司なんだけど。 


Yさんは仕事もいい加減で、自分で決めた納期を守らない。そんなことが何度もあって、それに振り回される僕らはたまったものじゃないから、上司に相談したことがある。数年経った今、どうもこの件が僕がYさんから逃げた原因だと勘違いしているようなのだ。そうじゃない、ネガティブすぎるYさんと一緒にいると気が滅入るのだ。こちらまで暗い気持ちになってしまうのだ。数年経って上司の記憶は入れ違ってしまっているよう。

 

というよりも数年経った今、なぜだか僕のほうが悪者扱いされているような気がしてならない。いったい僕にどうしろというのだろう?Yさんに侘びを入れろとでもいいたいのか。数年前にあなたの元から逃げた私が悪いのです、と。

 

僕はYさんになにも求めていない。この件に関し彼とも話をしたことは一度もない。もちろん、詫びてくれなど要求したこともない。彼は悪くないのだし。彼のそばにいると僕自身のメンタルがやられそうだったので逃げた。それだけのことだ。

 

僕に対して気を使っているなどといったらしいが、他人に対して気を使うなんてことは当たり前のことだろう?他人に対して気を使えない人間なんてどうかと思うぞ。そもそも気を使ってくれなど要求したことはないだろう?

 

せっかく表面上は関係を修復できそうだったのに、またYさんのことがイヤになってきた。結局、自分のことしか考えられない人間なんだ、彼は。