ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

今度は『NARUTO -ナルト-』が歌舞伎になるってさ

NARUTO

このニュースをきいたときに誰しもが思うことだろうと思う。ワンピース歌舞伎の二番煎じかと。僕はそんなことは思ってないぞ。

 

ワンピース歌舞伎は2015年初演で歌舞伎化され、新橋演舞場、大阪松竹座、博多座と回を重ね、今また新橋演舞場で再演されている。猿之助さんには不幸があったけど、カーテンコールに登場するくらいお元気だそうでなにより。

 

NARUTOもワンピースと同じく週間少年ジャンプに連載されていた漫画で僕は一度も読んだことがない。1999年~2014年まで連載されていてコミックスは全72巻、全700話らしい。忍者漫画?という認識でいいのだろうか?だとしたら歌舞伎化もしやすいかもしれない。

 

坂東巳之助がうずまきナルトで中村隼人がうちはサスケを勤めるらしい。「自来也・大蛇丸・綱手」というキャラクターもいるそうで、それぞれ「蝦蟇(がま)、大蛇、蛞蝓(なめくじ)」なんだとか。この辺を聞けば歌舞伎らしいよね。ガマも大蛇も歌舞伎にはよく出てくるし、なめくじも浮世風呂という風呂屋を舞台にした踊りに登場する。

 

せっかくなので浮世風呂の話をすると、これは澤瀉十種の内のひとつとされていて、澤瀉屋のお家芸だ。風呂屋の番頭に恋をしたなめくじが女の姿になって現れる。だが恋はかなわず、なめくじ女は番頭に塩をかけられ溶けてしまう。クルクルとまわりながら花道のすっぽんからせり下がっていく姿はなんともかわいそう。ユーモラスな話だ。

 

NARUTOの演出家はG2。僕ははじめて知ったんだけど、今までも歌舞伎を手がけているらしい。 しかもNARUTOと同様に新作歌舞伎。

 

 

スーパー歌舞伎とはまた違った演出になるのだろう。古典ももちろん好きなのだが、少し退屈なところもある。それに比べて新作歌舞伎は今の時代のものだからスピード感はあるし、言葉も基本的に現代語だからわかりやすい。

 

新作歌舞伎は古典がしっかりできる人でないと面白くない。歌舞伎ができる人がそれをやるから歌舞伎になるのだ。そうじゃないと歌舞伎の真似事をした単なる芝居になってしまう。だから古典は大事だと思うし、演出に古典のそれが盛り込まれていたりしたら、思わずニヤリとしてしまう。ワンピースも古典の演出が盛り込まれていましたね。

 

NARUTOの上演は2018年8月。さて、来年夏の楽しみができましたな。