ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

単色で生きてゆく

単色

お正月の華やいだような、そうでないようなあの雰囲気。街には琴の音が流れ、少し前まではクリスマスリースだったそれはしめ縄とみかんのお飾りにかわっている。

 

お正月というのは家族で過ごすものみたいで、それができない僕はちょっと窮屈に思っていた。そんな思いも積み重ねてゆけば段々となれるもので、今年の僕はそうは思わない。長期の休みをいつも通り楽しんでいる。違うのは風景だけ。

 

街をちらりと見やると、意外といつも通りの人も多い。浮かれているでもなく、それに押しつぶされそうなわけでもなく。今年の僕と同じように年々とそれを積み重ねていった結果だろう。

 

いや、たんに僕がそう思い込みたいだけか。他人の内側なんて僕にはわかるはずもなく。

 

色んな思いが僕の中で混ざり合う。赤や黄色、オレンジ。時にはゴールドやシルバー。段々と重い色が混じる。灰色、紫、深緑。ぐちゃぐちゃに混ざり合うと黒になる。華やかな色も淡い色も混ざり合ってしまえば、結局は黒なのだ。

 

誰しもが何色でもなく生まれてきたはずだ。生まれた瞬間に色がつけられていく。祝福されるものとそうでないもの。

 

無色透明で生きていければ、どんなにいいでしょうに。他者から少しずつ色をつけられ、その色をかき乱され、次第に僕は元の色が何色だったかなんて思い出せなくなるのです。