ミニマム コラム

執着せず。最低限のモノで。日常の共感。

映画・舞台

今まで見た映画・舞台(主に歌舞伎)などの感想

2018年8月納涼歌舞伎(歌舞伎座)をみての感想

毎年八月の歌舞伎座は納涼歌舞伎と銘打っての興行。通常は昼の部、夜の部の二部構成だけど、八月に限っては三部構成。人気なのが、第二部の東海道中膝栗毛で今年でシリーズ三作目。 僕は第一部と第二部をみてきました。総じてわかりやすい内容で歌舞伎初心者…

映画「カメラを止めるな!」をみての感想

どこかのブログで紹介されていて、なんとなく観てみるかぁって思ってみた映画。これがとんでもなく面白かった。 ジャンルとしてはゾンビコメディってことになるらしい。今更ゾンビ映画ねぇ。しかもコメディねぇ。さむい映画じゃないの? なんて思わないでく…

ナルト歌舞伎を観ての感想

忍者の里である木ノ葉隠れの里に育った落ちこぼれ忍者、うずまきナルトの成長を描いたバトルアクション物語。様々な伝承などに材を得た独自の世界観で、日本のみならず海外にも多くのファンを持っている。 今作では、ライバルうちはサスケとの友情と確執や、…

2018年7月歌舞伎座大歌舞伎の感想

今月の七月大歌舞伎は市川海老蔵。昼夜ともに通し狂言。昼の部は「三國無雙瓢箪久」夜の部は「源氏物語」 僕はまず源氏物語を見ました。歌舞伎とオペラと映像の融合。能の要素も強くあり、とてもきれいな世界でした。冒頭で日本の四季の移り変わりを映像でみ…

二月博多座花形歌舞伎(2018年)を観劇した感想

2018年2月の博多座は花形歌舞伎。メイン出演者は中村勘九郎、七之助、尾上松也。 磯異人館 生麦事件でつかまった父を持つガラス細工職人の息子を橋之助が演じる。しかしなぁ、演技はいまいち。セリフがこもっていて聞き取りづらいのは致命的です。最後に切ら…

映画「犬猿」を観ての感想

犬と猿は仲が悪い。十二支を決めるレースで犬と猿は共にゴールしようと誓ったのに猿が犬を裏切って先にゴールしてしまった。結果、猿は九位、犬は十一位、仲裁に入った鳥がその間の十位となった。それ以来、犬と猿は仲が悪いのだそう。 ってかね、元々は仲良…

シネマ歌舞伎「め組の喧嘩」を観ての感想

シネマ歌舞伎の第29弾「め組の喧嘩」は2012年5月に平成中村座で上演された舞台を映画化したもの。 youtu.be め組とは江戸時代の消防団。鳶職の男たちは喧嘩っ早く力士たちと喧嘩を起こす。この事件は実際にあったもので、こうやって今の時代にまで語り継がれ…

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のそれとは・・・

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は公開前から気になっていた映画のひとつ。ようやく今週になってみれた。僕はこの映画を心理的なコワサからせめてくる映画だと思っていたが、そうではなかった。見た目の怖さはB級映画。あとはとにかく音で驚かせ…

今度は『NARUTO -ナルト-』が歌舞伎になるってさ

このニュースをきいたときに誰しもが思うことだろうと思う。ワンピース歌舞伎の二番煎じかと。僕はそんなことは思ってないぞ。 ワンピース歌舞伎は2015年初演で歌舞伎化され、新橋演舞場、大阪松竹座、博多座と回を重ね、今また新橋演舞場で再演されている。…

無残に。飛び散る血。サプライズ

寝る前にこんな映画をみてしまったので、ボーガンで殺されてしまう夢をみた。ただひたすらボーガンで打ち抜かれる僕。痛みなどは感じなかったが、恐怖だった。夢の中であろうとできれば死にたくなかった。 ある家に引っ越してきた夫婦。そこで子どもたちを招…

「トイレのピエタ」を観ての感想、生きているから色々と考えますよ

トイレのピエタという映画をみた。RADWIMPSの野田洋次郎が主役。気になっている映画ではあったけど、どうしてもみたかったわけじゃないかった。GYAO!で無料配信していて、たまたまみる機会を得た。 エンドロールで原案が手塚治虫であることを知った。そんな…

歌舞伎となったマハーバーラタ戦記、観劇しての感想

人間の世界から争いをなくすにはどうしたらいいのだ。会議を開く神々の姿から物語ははじまる。そこで太陽神は考えた。 「俺がさぁ、汲手姫に子供を産ませればさぁ、その子がきっと平和をもたらせてくれるよ、だって俺の子だもの」 そして汲手姫(くんてぃひ…

NEWシネマ歌舞伎「四谷怪談」を観ての感想

NEWシネマ歌舞伎とあるくらいだから、今までのシネマ歌舞伎とは違う。カメラワークが斬新で、生の舞台とも違う映像になっている。たまにNHKで放送している舞台のそれとは全然違うからね。ちなみに以前にみた「三人吉三」も同じくNEWシネマ歌舞伎だった。 四…

幽玄「坂東玉三郎✕鼓童」の舞台を観ての感想

坂東玉三郎は歌舞伎役者。鼓童は太鼓芸能集団。その両者がコラボレーションしたのが「幽玄」だ。このコラボは実は二回目。一回目は「アマテラス」という舞台で僕は再々公演となった2013年の舞台を拝見したことがある。 それは実に素晴らしかった記憶がある。…

野田版「桜の森の満開の下」の感想

舞台をみるにあたり事前に本を読んだ。 「贋作・桜の森の満開の下」がんさくと書いてにせさくと読む。あえて偽物とあるのだから本物もある。坂口安吾の短編小説がそうらしい。満開の桜の木の下ではおそろしいことが起きる。そう想像させたのは、桜があまりに…

東海道中膝栗毛「歌舞伎座捕物帖」八月納涼歌舞伎

今年も歌舞伎座八月納涼歌舞伎は三部制で魅力的な演目が並んでいる。今日はその二部を観てきた。演目は「修禅寺物語」と「歌舞伎座捕物帖」で後者は去年上演された東海道中膝栗毛シリーズだ。 これはシネマ歌舞伎にもなっている。 「歌舞伎座捕物帖」は「こ…

映画「海辺の生と死」の感想

「海辺の生と死」という映画をみた。第二次世界大戦中の沖縄での物語。戦争は終わろうとしている。日本は負けようとしている。海軍は攻撃ることも反撃することもなく、ただただ敵に見つからないようにそこにいる。海軍が沖縄にきたのは島の人たちを守るため…

偉大な先人と比較されるとつらいよね

夏になればアニメ映画を観たくなる。「メアリと魔女の花」どうしても観たかったわけではないが気にはなっていた。先週、休みをとった日にあまりにもヒマだったし、あまりに暑かったし、せっかくのメンズデーだしということで、その映画を観ることにした。最…

「悲劇の名門 團十郎十二代」の感想

2017年現在の今、團十郎はいない。十二代目は2013年に亡くなっている。初代團十郎が生まれたのは1660年だから350年以上その名は続いている。だけども途中で何度か團十郎不在の時期もあったし、初代の血がそのまま続いているかといえばそういうわけでもないら…

新派の黒蜥蜴を観劇しての感想

六月花形新派公演「黒蜥蜴」を観た。千秋楽の日に。僕は以前に美輪明宏バージョンの舞台を観たことがある。黒蜥蜴といえば美輪明宏というくらいにその印象は強い。 明智小五郎を喜多村緑郎、 黒蜥蜴を河合雪之丞が演じる。ふたりは元歌舞伎役者。僕がひいき…

シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」の感想

東海道中膝栗毛とは十返舎一九の代表作のひとつ。2016年の夏に歌舞伎上演されたものが、2017年にシネマ歌舞伎として観られることになった。僕は昨年の舞台も生で観ている。シネマ歌舞伎で観てもその面白さはじゅうぶん。最近のシネマ歌舞伎はカメラワークも…

五月花形歌舞伎の感想 大阪松竹座にて

2017年5月の松竹座は澤瀉屋、中村屋による花形歌舞伎。昼の部は「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」という舞踊と「金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)」の通し狂言。夜の部は「崎村(のざきむら)」という恋物語、「怪談乳房榎(かいだんちぶさ…

映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」の感想

2015年5月2日、NYメトロポリタン美術館(MET)。伝説のファッション・イベント《メットガラ》が華やかに幕を開けた。主催は“プラダを着た悪魔”こと、アナ・ウィンター。企画展示を担当した革新的キュレーターのアンドリュー・ボルトンと、共同主催するアナ・ウ…

映画「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」の感想

ターシャ・テューダーのことは本屋のガーデニングコーナーでその本をよく見かける。絵本の中に出てきそうなかわいらしい庭。ターシャが50歳半ば頃から作りあげてきた庭なんだそう。美しさだけではなく自給自足の生活もはじめたようだ。それは僕の憧れの生活…

映画「人類遺産」の感想 

彼がこの最新作で切り撮るのは、かつて人間の手によって作られ利用され、やがて人間の都合で放置され、朽ちゆく世界の“廃墟”だ。これまで通り何の説明もいらない圧倒的な映像美のなか、本作ではついに人物すら登場しない究極の世界観を創り上げている。 僕は…

映画「たかが世界の終わり」の感想

「たかが世界の終わり」はフランス映画。実に難解だ。どう解釈していいのか。直接的な表現やセリフは出てこない。噛み合わない家族の会話と押し黙る主人公。なにか言いたいことがあって12年ぶりに実家に帰ってきたようなのだが、その理由はついに明かされる…

映画「愚行録」の感想

妻夫木聡が出演いるからだろうか。「怒り」と被る。前編通して救いようがない。この映画にスッキリ感というものを求めてはいけない。なにかが明確に語られるわけでもない。犯人はお前だと逮捕される場面もない。 愚行 考えの足りない、ばかげた行い。 映画の…

「雪之丞変化」「男の花道」「艶姿澤瀉祭」博多座にて

2017年2月の博多座は猿之助を中心とした花形歌舞伎。昼の部の「男の花道」と夜の部の「雪之丞変化」は過去に長谷川一夫主演で映画化や舞台化されたものらしい。どちらも歌舞伎として上演されるのは珍しい。ノリが大衆演劇よりだしね。 雪之丞変化 簡単に言え…

映画「人生フルーツ」の感想

人生は、だんだん美しくなる。 建築家の津端修一さんとその妻、英子さんの暮らしのお話。1960年代のニュータウン計画に携わった修一さん。雑木林を残し、自然と共存した街を作る。はずだった。しかし、時代はそれを許さなかった。完成したのは無機質な箱が並…

NODA・MAP 『足跡姫』の感想

「足跡姫」は野田秀樹脚本の舞台です。池袋にある東京芸術劇場が会場。主演に宮沢りえ、妻夫木聡、古田新太。他、佐藤隆太、鈴木杏、池谷のぶえ、中村扇雀、野田秀樹。 どうやら中村勘三郎へのオマージュの意味もあるらしいこの芝居。僕はどこまで歌舞伎に縁…